くさまです。
昨年11月に、TICAD誘致や独立記念レセプション横浜開催など、横浜市とつながりが深い、西アフリカ・ブルキナファソをアフリカ議連事務局長として訪問した際、首都ワガドゥグー市ならびに在ブルキナファソ大使からご依頼いただいたブルキナファソへの消防車両提供について、この度、北山田消防団ならびに町内会のご協力を得て、北山田で20年間使用された消防団車両を提供できることになり、昨日関係者によるセレモニーを開催しました。
男全富雄元会長が北山田を代表して感謝状を受け取る。
フランソワ・ウビダ大使閣下の挨拶
子どもたち、そしてジャンベの演奏でお出迎え
子どもたちの記憶に残ってほしいです
今年中には送られるそうです。
フランソワ・ウビダ大使のことば(意訳含む)
ブルキナファソの消防活動支援のために、このような素晴らしい車両をご提供下さるために、本日お招きいただき、非常に光栄に存じます。
このような素晴らしいご寄付を喜んでお受けしたいということと、我が国の国民のために、ブルキナファソは提供された車両を大切に使用するとお約束することを、皆様にこの場をお借りしてお伝えしたいと思います。
今回のご寄付は私たちにとって最良の贈り物で、効果的にブルキナファソの消防に力を与えるでしょう。この贈り物は私達にとって非常にタイムリーなものです。簡潔に、非常に重要な理由を2つお伝えさせていただきます。
ブルキナファソでは、火事が危機的に増大しております。2006年のみで、首都ワガドウグと商業都市ボボディウラソで、20以上の大きな火災が記録されました。多くの場合、全焼するまで、消防隊員の姿をみることはありませんでした。
政府は、国内の主な都市で、消防団の結成を目指しました。13以上の主要都市のうち、現在7都市にのみ、配備されています。そういった流れの中で、首都ワガドウグの消防団は、本当に必要なニーズに応えるに、又、消防活動を迅速に行うために、そして時間を削減するため、多くの消防団に分割し、小規模で活動することを視野に入れています。
北山田、そして横浜市の皆様には心から感謝いたします。
ブルキナファソを訪問してくれた草間議員、そして横浜市の皆様、北山田の皆様、日本外交協会の皆様にも個人的に、支援と協力に対し、この場をお借りして、心からの謝辞を申し上げます。
私と、そして、ブルキナファソの国全体が、横浜の友人でいることを非常に誇らしく思っております。2016年11月、草間議員は私の国の訪問を企画されました。我が国滞在中、我が国政府高官また民間セクターの代表と多くの交流をされました。
ブルキナファソでは資金難により、行政がより効率よく活動することが困難であるということに気づかれたと思います。それらを解決するために、あなたの交流関係を駆使してくださり、本当に素晴らしいと思います。本当に有難うございます。
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大使の挨拶の中ではほかに、北山田の皆さんに対して、「消防車両だけでなく、地域の皆さんの思いもいただいた」というフレーズが心に残っています。
セレモニーに臨む前段階で、大使には、20年間北山田を守っていたこの消防団車両の話を、地域の長老である男全富雄さんのメッセージと共に送らせていただいていました。
発展しているアジア諸国も日本の消防団システムを頻繁に視察に来ますが、地域を地域の人たちによって支え合う、共助のシステム、この消防団のシステムは、日本が世界に誇るソフトインフラというより、日本人のすばらしさそのものです。
大使はおそらく、消防団車両が地域の皆さんの寄付などによってつくられたことにも大変関心を持たれたのだと思います。車だけ持って行っても、それを動かす地域の心を醸成することが、これからのブルキナファソには必要だということを、大使自身がご実感されていると思います。
アフリカ議連事務局長としては、行政だけではなく、地域レベルの草の根アフリカ交流が盛んになることが、全ての面で非常に有効だと考えています。
北山田の皆さん、ありがとうございました。