くさまです。

 

週末は、センター北駅前広場で、あったか復興支援「わすれない3.11」に参加させていただきました。

 

 

 

昨年同様、岩手県大槌町のさけ最中を販売させていただきましたが、お陰様で200個完売しました。6年目の3.11、風化しつつある東日本大震災を忘れないことが、何より私たちのためになります。

 

横浜市のアンケート結果では、「自助・共助」という言葉とその意味を知っている市民が3割もいなかった現実があります。忘れる生き物である人の世の難しさを痛感している中で、これは震災になればパニックになると今から想定できます。お願いですので、自分のことだけでいいですから備えてください。

 

さて、明日は予算委員会で総務局に質問します。新市庁舎整備、サイバーセキュリティ、局再編、防災ライセンスなど、様々やりますが、1つの核は、震災への備え、大型ヘリコプターの飛行場外離着陸場と後方支援体制です。

 

先日は消防局の質問で、消防ヘリのヘリポート以外の公園など、飛行場外離着陸場の拡大について質問し、提言していきましたが、救急など、人を運ぶ消防ヘリと共に震災の際に物資や機材輸送の核となるのが自衛隊の大型輸送ヘリ、チヌーク(CH-47)などです。

 

 

(写真は防衛省HPより)

 

ローター部分を含んだ全長約30メートル、全高約6メートル、11トンの資材、または55名の人を運べるこの大型ヘリは、東日本大震災、昨年の熊本地震でも大活躍しました。テレビでもよく皆さん見たと思いますので、震災になったら当然のように横浜にも応援にやってくると思う方も多いと思います。

 

しかし、現在のところ、防衛省が把握している横浜市内でチヌークが降りられる場所はゼロなんです。

 

先日質問したように、横浜市内には現在33か所の消防ヘリの為の飛行場外離着陸場があります。都筑区で言えば、牛久保西公園、葛が谷公園、そして早渕公園です。

 

ただし、この中でチヌークが降りられると確認された場所はゼロ。神奈川県内では自衛隊や米軍の基地、または近隣の大規模公園などが指定されていますが、市内にはないのです。

 

防衛省の幕僚の方に確認したところ、チヌークが降下できるには、原則、100m×100mの土地が必要で、しかもその土地が避難所に指定されている場合は人がいるので降下できません。

 

東日本大震災の東北地方や、熊本と状況が違うのは、横浜市をはじめ都内、首都圏の土地のなさです。それに加えて、市内中心部の狭隘道路が多い現状などを考えると、陸路での救援はかなり難しく、空からの応援は首都圏の震災対策で非常に重要なのですが、降りれる場所がないという状況は非常に難しいです。

 

しかも、熊本地震対応でみられたプッシュ型支援を考えれば、必要物資を全国からヘリで運んで、仕分けして、小型ヘリで市内に届けるようなマネジメントが必要で、ヘリポートと物資基地などの後方支援基地は横浜市内で予め探しておく必要がありますが、今の計画上はそれがありません。

 

県内にあるのだから市内でなくていいと思うかもしれませんが、首都圏で難しいのは、東京も川崎も県内の他の自治体も大きな被害が想定される中で、しっかりと横浜は横浜で自己完結型で守っていかなければ、他の自治体も余裕がないということです。

 

自治体内外の縦割り行政が震災になったら一気に解消されるわけはないので、縦割りは縦割りの強さで横浜を守るしかありません。

 

残念ながら都筑にはそんな広い土地がないので、個人的には米軍から東京ドーム15個分の基地が返還された瀬谷がベストだと考えています。そこなら、ヘリも、そして物資の基地も迅速に確立でき、瀬谷を起点として、市内の被災地域に小型ヘリも飛ばせます。

 

東日本大震災の時も、大槌に3000万円の漁船「瀬谷丸」を送った瀬谷区ですが、横浜市の防災の要、後方支援拠点「瀬谷丸」として、横浜を守ってほしいと思います。

 

そのためには、まず、チヌークが適用できる調整を横浜市と自衛隊がしなければなりませんし、また、地域の皆さんのご理解もいただかなければなりません。震災になって突然100機くらいのヘリがドンドンやってきても地域が混乱するだけなので、この指定は迅速にやるべきです。

 

東日本から6年。僕らはまだやれるべきことを完全にやっていません。今できる備えを、120%出し切ってやることが、市民を守ることにつながります。