くさまです。

 

2泊5日ブルキナファソ出張報告の第2段目は、もう1つのミッションである、ブルキナファソと横浜の関係強化に向けてです。

 

アフリカの国々のほとんどが、自国の独立記念日であるナショナルデイイベントを、大使館の1年の最大行事としていますが、殆どの場合、都内のホテルや都内の大使館などで開催します。日本に大使館を設置しているアフリカ38か国のうち、ブルキナファソだけ、大使館がある都内ではなく、横浜で3年連続ナショナルデイイベントを開催していただいています。

 

2年前に人形の家で横浜初開催となったナショナルデイイベント。

 

今年のチラシ。

 

自国の威信がかかったナショナルデイイベントを、東京から離れて開催することは他国大使や外務省など来賓などの問題で大きなリスクがあるのですが、ブルキナファソはそれを押し切って横浜で開催いただいています。

 

このイベントは毎年改善されていて、昨年から横浜の子供たちを多く巻き込んでいただきましたが、今年も横浜の子供たちによるブルキナファソのコーラスや、特に横浜の中小企業に向けた大使によるビジネスセミナーなど盛りだくさんになっています。

 

今回のブルキナファソ訪問では、この最大のイベントであるナショナルデイレセプションを横浜で開催いただいていることについての御礼と、TICAD6で大統領とバイ会談を行わせていただいた御礼を、林市長のレターも含め、ブルキナファソ政府にお伝えすることも1つの役割でした。

 

 

大統領と外務大臣が不在でしたので、国家ナンバー2といわれるディアロ国会議長に林市長からのレターをお渡しし、意見交換。ディアロ議長は10年前に横浜に来た経験があるらしく、是非首都ワガドゥグー市との連携をしてほしいと要望頂き

 

 

西アフリカに1000万人いるモシ族の皇帝、バオンゴ陛下にも謁見させていただき、事前に大使から言われていたサッカー日本代表のジャージとともに、横浜をよろしくお願いしますとお伝えしたら、サッカー好きの陛下は大変ご満悦いただき、YOKOHAMAとKIRINを連呼していただきました。よしとしておきましょう。

 

 

首都ワガドゥグー市(人口180万人)は横浜と姉妹都市のフランスのリヨン市とも姉妹都市であり、その辺のことを事前によく調べていて頂き、どうにか横浜との連携を持ちたいとお話を頂きました。

 

横浜市とお隣ベナン共和国のコトヌー市との連携もご存じで、僕からは、ブルキナファソと横浜の今までの取り組みをご説明し、サカタのタネさんからご提供いただいたヴィンセントというひまわりの種をお渡しして、この花が咲くように連携が深まればいいですね、市長にお伝えしますとお答えしました。アフリカ議連事務局長としては、ベストを尽くしていきたいと思います。

 

市長、副市長、行政局長、国際担当部長と意見交換させていただきましたが、まさか市庁舎の2階、議場のとなりの大ホールが結婚式場で、市の大きな仕事の1つが結婚式だと言われた時には驚きました。ある意味ヨコハマウェディングよりも先を行っています。

 

議場の隣の講堂。会議用かと思ったら結婚式場。

 

 

在ブルキナファソ大使館の二石大使、書記官の方とも意見交換させていただきましたが、やはり話の中心は都市間連携。中国との国交がないブルキナファソにおいて、より重層的に外交を行っていくための自治体外交の重要性を再確認しました。国レベルでもブルキナファソに対する動きがありそうということですので、横浜にかなり期待されていました。

 

市内にはYAMAHAのスクーターとTOYOTA車が溢れています。

 

中国の援助無しで道路建設していますが、思った以上に良好です。

 

2日間の限られた日程でしたが、多くの皆さんと深い意見交換ができました。外交的な日本の国益を抜きにした横浜の最大のメリットとしては、やはり横浜の子供たちに世界には知らない国が多くあるけれども、アフリカの国、ブルキナファソという国だってもう横浜と近いんだよと、グローバルな世界をより実感してもらえることだと思います。

 

世界は保護主義の流れになっていますが、グローバル化は好む好まざるに関わらず、技術の進化により進みます。一番の財産は真面目な人材というブルキナファソの成長はこれから益々進むでしょう。20年後、30年後を見据え、横浜の進取の精神で進むべき取り組みは自明です。

 

僕も歯車の1つとして、しっかり役割を果たしていきたいと思います。