くさまです。

 

ブルキナファソを23日の夜に出て、日本時間25日の夕方に羽田に着きました。乗継入れて30時間。2泊5日のブルキナファソ出張が終わりました。移動時間が長いです。

 

飛行場はこんな感じ。

 

YAMAHAのスクーターとTOYOTA車が大人気。

 

マンゴー美味し。

 

牛優先。

 

今回は2日間という時間が限られた滞在だったので、とにかく大使にお願いしてオーバーロード気味に日程を組んでもらいました。気温は30度くらいなのですが、乾燥していて発汗王の僕もあまり汗をかかない素晴らしい季節でした。行かれるのでしたらこの季節がお勧めです。

 

さて、最初のミッションは、横浜で学んだブルキナファソの女性起業家たちの今を見ながら、今後の課題や可能性を探ることでした。横浜市は横浜で開催されたTICADⅤの後、JICAと連携し、ブルキナファソを含めたアフリカの女性起業家を日本・横浜に招き、研修を行っています

 

8月にケニアで開催されたTICADⅥでも女性のエンパワーメントの重要性、そして職業訓練や研究者との連携などが確認されましたが、個人的にもこのプログラムは大変重要だと思っていまして、特に林市長が女性市長であり、市内には中小企業が多く、女性起業家や女性トップも多い横浜市だからこそ、大きなイニチアティブを発揮するべきだと考えています。

 

駐日大使のウビダ大使も大変関心があり、女性問題担当省のデンベレ長官と意見交換させていただく中では、このプログラムの重要性と、長官からも是非継続して行ってほしいという要望をいただきました。くれぐれも林市長によろしく伝えて欲しいということでした。

 

デンベレ長官。

 

また、起業家とともに横浜を訪れた省の職員の方と一緒にプログラム参加者の現場に伺うことが出来ました。職員の女性からもこのプログラムが継続すればまた仕事で横浜に行けるから、何としてもよろしくと要望されました。

 

現場の1つは、ドライマンゴー工場を経営し、100名の女性を雇用するROSECLAT社のトーレ社長です。

 

工場増築中のため今は工場お休み中。

 

唯一の男性職員は息子のアントニオ。南アフリカの大学院で食物科学を専攻。

 

自前のマンゴー乾燥機の前で。真ん中がトーレ社長。

 

商品のドライマンゴー。

 

増築中の工場では南アフリカ製のコンテナ改良乾燥機を導入。

 

既に約100名の女性を雇用し、年間30トンのドライマンゴーを生産。マンゴー以外にも、トマト、バナナ、パパイヤなどをドライ化して生産していて、現在は工場を増築しています。隣国のコートジボアール等に輸出もしていますが、ここまで政府の支援を殆ど受けなく事業を拡大しています。

 

ここまででも成功していると言えるかもしれませんが、会社的には今壁にぶつかっていて、今以上のマンゴードライ化に対する品質を向上させるための設備投資と、アフリカ以外に輸出するために国際基準にあうための施設のクリーン化に対するファイナンスの目途がないということです。

 

自前のマンゴー乾燥機は木製で、品質が安定しません。また、衛生面でも、生活・文化習慣的に衛生面に殆ど気を遣えていないので、皆さん土足でかつエプロンや消毒もしないでつくっているということで、施設面でも最低限の改良が必要です。

 

しかし、現地の銀行がそもそもそういうことを気にしないということで、融資を受けることも難しく、大使からはこういうファイナンスや技術改良にこそ日本のODAを活用したいというお話を頂きましたが、まさにその通りだと思います。

 

ODAやファイナンスの分野は横浜市会の権限の範囲ではありませんが、自民党の議員として国会の方に伝えたいと思います。また、横浜で行う研修でもよりファイナンスの面を特に強化したほうがいいと思いました、これはまさに万国共通です。

 

ブルキナファソの経済が発展していくためには、こうした分野でのブレークスルーを通じて成功事例をつくっていくことが大切だと思います。

 

 

また、大使のお知り合いで、60歳前で役所を退職し、起業したCHEZ BRIELLE社のコンパオレ社長にもお会いさせていただき、なんとコンパオレ社長は写真のような布などのマテリアル販売だけでなくハイビスカスワインやシロップ、その他多くの作物をワインに変える技術で現在事業を拡大しています。60歳からの起業、すごいです、ブルキナファソ!

 

コンパオレ社長の今のお悩みは、農場の野生動物対策という、日本にもよくある課題ですが、それより他の女性起業家のように横浜に行きたいという強い思いをお持ちでした。既にこのプログラムはブルキナファソの女性起業家の中ではかなり有名なようです。

 

ちなみにコンパオレ社長の扱っている布などのマテリアル、これは主に女性のドレス用なのですが↓

 

 

大使によると、男性はクリスマスやイースター、現地の伝統行事やお祝いのたびにこの布を女性にプレゼントしなければならないらしく、国民平均所得が年間7万円くらいの国で1つ2000円くらいする布を年に何回も贈るという、男子としては悩んじゃう、女子としてはかなり大切にされている国です(まだ一夫多妻が残っているようですが)。

 

ちなみに財務大臣も女性。女性閣僚も女性議員も女性地方議員も日本と同じかそれ以上にいるようです。

 

 

最後は、生野菜をとれない代わりに2日間飲んでいたバオバブジュースの写真で締めさせていただきます(次回に続く)。