くさまです。

 

この秋から関東学院大学金沢キャンパスで、「KGUかながわ学(政治)」を担当することになり、非常勤講師に就任しました。この月曜から来年1月まで、講義を15回担当し、100名を超える学生の成績もつける、議会の公務を最優先させていただきますが、それでも結構なお役目を頂きました。

 

講義を行うF館。

 

「なんでお前なんだ」とよく言われますが、大学院を優秀な成績で修了したことになっており、また、現在、超党派であるローカル・マニフェスト推進地方議員連盟の共同代表を務めており、ポジション的に好都合といったところで、大学からお声をかけていただきました。講義では、主に神奈川県内のマニフェスト大賞受賞議員をお呼びし、学生の皆さんに政治家とは何か、議員は何をやっているのか、その政策決定過程などに触れてもらいたいと考えています。

 

最初の講義が終わりましたが、僕が学生の時のように、大きな声でペラペラ話していたり、隣の子とふざけていたり、ずっと爆睡している学生は見当たりませんでした。「まったく今の若いもんは」という言葉を最近あまり聞かないわけが分かりました。ICTのせいだと思いますが、知識も結構もっている感じで、これは楽しみです。

 

これから15回の講義で、学生の皆さんの政治家に対して持つイメージがどう変わるか楽しみです。第1回では自分が持つ政治家に対するイメージを書いてもらいました。全部読みましたが、いくつか紹介したいと思います。ちなみに、この講義で出た良い意見は議会等でも使う可能性があると講義概要に書かせていただきましたが、自分自身、大変参考になります。

 

「自分の持っている政治家に対するイメージ」

※この講義は全学共通なので文系・理系どちらもいます。

 

<2年生・男>

一度やると決めたことを何年か経ってからやめたりする(消費増税)など、ころころ物事を変えてしまうような人たち。

何か追及されると言い訳して謝って本質を言わないでその場を去る人たち。

昔の政治家はやると決めたら何が何でもやるような人たち(田中角栄のような)であったが、今は世間の目を気にしてこれはすごいと思うような政策ができない人たちになっている。

 

<2年生・男>

真面目な人もいるが適当なことをしている人もいる。明らかな不正をしている人はかなり少ないと思うが、なんかちょっとしたことでちょっとだけ不正をしている議員はかなりいると思っている。本当に真剣な議員の人たちも他の議員の行いによって疑われてしまうのはかわいそう。政治家は議会がないときは何をやっているのかよくわからない。

 

<1年生・男>

私が政治家に対して持っているイメージは金に貪欲だなというイメージが強いです。ニュースでは政治資金の悪用問題など多く取り上げられているのを目にします。そのようなニュースを見るたびにただでさえ市民よりも収入があるにもかかわらず、なぜそこまで金を自らのものにしようとするのだろうという単純な疑問が思い浮かびます。もちろん政治にまっすぐ向き合って国民・市民の為にという気持ちで政治活動をしている人も多いと思います。しかし悪いことをしている人がいるせいで私の政治家に対するイメージは悪いものになっています。

 

<3年生・男>

えらそうで自分が何か意見しても流されそう。「子供の言うことだ!」みたいな感じである程度の数の市民が意見したら聞く的な感じ。

選挙などで「自分は市民のために~をします」ということを言ってたり、ポスターがあるがいまいち信用できない。

 

<1年生・女>

前東京都知事である舛添前知事のように毎週のように湯河原に通って税金をむやみに使うなどお金の問題で辞職していった議員は私が記憶している人でもかなりの人数がいると思います。

そのため、政治家はお金に汚いというイメージがすごくあります。そして今は豊洲市場の問題で「誰がいつどうしてやったのか」ということだけ取り上げて、当時、その事業に取り組んでいた人は大人なのにみんなで責任の押し付け合いをして情けないなと思います。国民には知る権利があるにも関わらず本当に国民が知りたいことは何も公開せず嘘でつくろっていて、そのことが公になるとまた責任の押し付け合いです。本当に情けないと思います。

 

<3年生・女>

国民の税金を勝手に使う。

ニュースになることはほとんど悪いことをしたときなので、良いイメージはない。みんなお金が欲しくて政治家をやっているように思う。

 

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このような意見を120通りもらうだけでもお腹いっぱいですが、15回の講義でどう学生たちの意識が変わるのか、変わらないのか。大変楽しみです。