くさまです。

水道交通委員会の視察から戻りました。前回のブログにも書いたように、今回はもちろん交通局関係の視察としても、12月に仙台市で開業したばっかりの地下鉄東西線などに乗りましたが、やはり気になっていた、横浜ウォーター株式会社、横浜市水道局と3者協定を結んだ、宮城県山元町岩手県矢巾町に直接うかがえたことは貴重な機会でした。


水道とは関係ありませんが、炭水化物抜きダイエットができなくなるポスター。

山元町でも矢巾町でも、僕らは委員会視察であるにも関わらず、大変な歓迎をしてくださいました。特にどちらの議会も正副議長さんが、挨拶だけでなく、最初から最後まで視察にお付き合いいただき、丁寧に対応いただきました。

「なんだ、そんな根性論か」と思われるかもしれませんが、どんな規模の自治体でも、正副議長を最後まで引っ張るからには内部的な調整や説明をちゃんとしとかなければならないので、僕がもし事務方の立場なら大変なことです。水道の担当部はもちろん、チェックするはずの議会からも「連携本当にありがとうございます」と言っていただいたことは、ペーペーの僕でもとても重く感じました。





山元町ではお客様センター業務を民間企業の水ingに委託していますが、この委託契約をどうすればいいかということから横浜ウォーターがお手伝いをしています。「私たちの視点で、私たちの立場に立って考えてくれる」(山元町水道担当者)、横浜ウォーターとは平成30年までの契約ですが、山元町独自のノウハウが職員不足によってなくなってしまう中で、それ以降も是非ともお願いしたいとご要望をいただきました。



人口2万7000人の岩手県矢巾町には、日本水道協会の平成27年度イノベーション大賞を受賞したスーパー職員の方がいらして、僕も今回、そのお話を聞くのが大変楽しみだったのですが、期待を全く裏切らない、日本水道の未来を考えさせられる話をしていただきました。





こんな素晴らしい取り組みをしている自治体でも、人口減少による水道職員の減少はどうしようもなく、「おいしい水を飲む当たり前」を何とか次の世代につなげようと模索しまくっています。その中の1つが横浜ウォーターとの連携であり、単なるパイプ屋とか水道屋ではなく、水道事業運営ができ、パブリックな横浜水道が出資している「株式会社」としてのスピード感と公共感のメリットを活かせる横浜ウォーターに対して多くの期待と信頼を寄せてもらっています。

山元町と矢巾町に行ってみて、既に両町と一心同体になっている横浜ウォーターの存在感を横浜にいるときよりも正直何倍も感じました。

両町だけでなく、東日本の多くの自治体、そして何と同じ神奈川県内でも、人口減と技術者不足の問題は深刻化しており、つい先日も秦野や大井と横浜ウォーターとの連携が報道されました。派手な海外事業はよく議会でも取り上げられますが、国益からみても、安全保障からみても、国内の水道事業体との連携は、まさに特別自治市を目指す横浜市としては欠かすことが出来ません。

9月の議会では、この横浜ウォーターの役割について、さらに議論を深めたいと思います。