くさまです。

昨日は、情文ホールで、「横浜市世界を目指す若者応援事業」の個人留学支援で約1年間アメリカやオーストラリアに交換留学した生徒による報告会が開催されました。





平成27年度の個人留学報告会では、写真の通り、女子生徒6人によるそれぞれ素晴らしい発表がありました。プレゼン能力を含め、クオリティーが高い発表で大変感心しました。

この横浜市世界を目指す応援事業は、横浜市に1億円寄付してくださった方の思いが基になっており、市内の高校の姉妹校等留学プログラムと、市内在住の生徒の個人留学支援プログラムの2つに別れています。

長期(1年)の個人留学には、最大で40万円の支援があり、例えばアメリカの公立高校へ1年間交換留学するとどこの斡旋団体を使ってもだいたい100万円強かかるのですが、その4割程度が賄えて、かつほかの助成金も使っていいので、留学を希望する生徒にとってはかなり魅力的です。また、市立高校に限っていないので、今回も全員そうでしたが、市内在住生徒であれば、私立高校に通っていても使えます

ただし、選考には成績要件があり、全体の評定が3,5以上で、かつ英語は4,0以上必要です。10段階では8以上とらなければならないということで、そもそも英語が得意という生徒でないと活用できない制度になっています。

ちなみに、僕も実は高校留学経験者で、横浜平沼高校2年の8月から高校3年の8月まで、アメリカ合衆国インディアナ州インディアナポリス市で現地の学校にホームステイをしながら通っていました。

僕が留学をしたかった理由は、アメリカンフットボールを本場でしたかったことと、外国の授業を受けてみたかったという、今考えると本当に恐ろしい理由でしたが、僕の高校1年時の英語の成績は10段階評価で5でしたので、横浜市の要件には全く足りません。僕の場合は両親が共働きで、かつ理解をしてくれたので全額払ってもらえましたが、普通、「あんた何考えてんの?」で終わってしまっていたと思います。

今でも覚えていますが、平沼のAETの英語の授業で、なんか言われたら「ハングリータイガー」でごまかそうというレベルの僕がアメリカに行って、1年間英語だけの環境に置かれると、英語だけで大学に受かるレベルになって帰ってきました。最初はホストファミリーが何言ってるか全くわからず、どうしようもなかったのですが、高校生のいいところはそれでもどうにかなるところで、3か月たつと本当に聞こえてきて、帰るころには日本語を話すほうが頭で考えてしまうような感じに仕上がっていました。要は、英語力はやる気次第でどうにでもなるのです。

アメリカでアメフトをやりたいという端的な男子学生が交換留学をした結果、その目的以外に、アメリカの正義の多様性や、宗教観、安全保障、学校現場における荒廃や、離婚大国アメリカの家族感の変化など、多くのものを学び、世界をぐんと広げて帰ってくることができました。そこで得られた度胸、価値観や英語力は、今の僕の議員活動の大きな糧になっています。

僕の個人的な思いとしては、ぜひ、今回発表いただいた優秀な生徒さんとともに、かつての僕のような、頭がちょっと悪くてもやる気と勢いはありますよみたいな生徒にもチャンスを与えてほしいです。貴重な税金を優秀な人材の海外流出に使ってどうするみたいなご意見もありますが、将来の横浜を担う人材を是非海外にどんどん送っていただきたいと思います。