くさまです。

国際都市・ヨコハマを標榜している横浜市ですが、スローガンや制度やペーパー上だけではなく、真の国際都市になるために、政令市で初めてとなる国際局がこの4月に新設されました。

今年、僕は国際局を所管する委員会の副委員長を務めていますが、力を入れているのは「留学」です。とにかく横浜の学生には外国で、異なる価値観の中で学んで視野を広げてほしいのと、逆に、横浜で学んでもらう外国人留学生をいかに増やし、1人1人に横浜を好きになってもらい、親日家として母国や日本で活躍してもらうか、横浜のプレゼンスを世界市民的な視野で広げていく、そこの価値観を新たな横浜市の国際戦略に盛り込みたいと考えています。

今日は、委員会が一緒の伊波俊之助議員と、横浜で学ぶ専門学校生の現状を視察しに、日本語教育、情報処理などのコースがあり、総定員の半数以上を外国人留学生で占める岩谷学園さんに伺いました。


最初に話をしてくれた介護職志望のフィリピン留学生と、母国で日本語教師になりたいベトナム人留学生。2人とも新聞配達しながら通っています。
 
日本語授業 難易度によって別れています。
 
情報処理授業、生徒のほぼすべてが外国人。そして日本での就職を希望。
 
たまたま学園祭の料理の準備をしていた、ベトナム留学生チーム。メニューは春巻き。
 
ネパール人留学生チームはカレー。大好物です。
 
今日はたまたま写真撮影の日で、民族衣装のモンゴル人留学生と。

この学校では、中国人も勿論多いのですが、ベトナム・ネパール・モンゴル・スリランカといった国からの留学生も目立ちました。「外国人留学生」というと、大学を考える皆さんが多いと思いますが、実は専門学校における外国人留学生が増加しています。

 
国内においては少子化が進んでおり、日本人だけでなく外国人も生徒にしないと運営ができない学校が増えてきたという現状もあるかと思いますが、グローバル化の波は専門学校の現場にまで押し寄せています。

写真のモンゴル人女性留学生に、なぜこの学校を選んだのか聞いてみたら、横浜のみなとみらいの風景の写真がよかったからだと言っていまして、校長先生に聞いてみたら、結構そういった理由で来る生徒が多いそうです。

ですが、そもそもアジアの留学希望者層は、横浜のことをあまり知りません。僕ら横浜市民は横浜大好きで、国内の認知度なら他を圧倒する横浜市ですが、実は海外の一般的な層にはあまり知られていない、逆に、大阪や名古屋、福岡のほうが知名度があるのは、飛行機乗って地図をみればすぐわかると思います。東京に近すぎて、横浜の表示がないですし、ほかの地図でも「TOKYO」表の首都標記に隠れて、記載されていないことが多いんです。

横浜市は今までも、税金使ってシティ・プロモーションを海外でやっていますが、留学生希望者にアンケートをとってみると、その認知度の低さが分かると思います。この学校で話した多くの皆さんも、横浜のことは以前知らなかった人が大多数でした。繰り返しになりますが、僕らが思っているより横浜は海外で知られてないと認識することが、まず第一歩だと思います。

横浜の海外プロモーションは残念ながらまだまだ足りませんし、横浜市のメリットを活かしたターゲット設定、官民一体となったシティセールスも必要あると思います。市内に30ある大学や専門学校の数を見たら、東京には劣りますが、全国有数です。

留学生として横浜で学んだ人は、気に入ってくれれば、僕がインディアポリスのそうであるように、一生その都市に愛着を持つ大使として生きてもらえます。気にいってくれなくても、今の状況ではマイナスになりません。

足元の強みを横浜市はもっと生かしていくべきだと思いますし、僕も調査を続けます。