くさまです。

皆さんの地域でも、地域の消防団の皆さんが年末警戒にあたっていることと思います。


大晦日も警戒がありますので、家族と過ごすことなく、ゆっくりと紅白でもなく、地域の為に警戒にあたってくださていることを心から感謝、尊敬します。


なかなかできることではありません。



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写真の車は一見消防車に見えますが、この車は、地域の消防団が使っている「ポンプ積載車」です。写真の東山田の積載車は、東山田の地域の皆さんが1000万円以上の予算を地域で集め、全額負担でつくって、横浜市に寄付をした積載車です。


購入時に税金は使われていません。地域の防災に対する「共助」の象徴とも言えますし、消防団や街の皆さんにとってみれば、誇りそのものです。


この積載車ですが、従来は横浜市からの補助金を受け、各自治会町内会で整備してきましたけれども、平成20年からは公費で整備していくこととなり、横浜市全市一律で、写真のような普通車ではなく、軽自動車を購入し、各消防団に配置することとなっています。


軽自動車は小回りがきいて、磯子区、中区など市内中心部などに多い狭隘道路の奥まで入っていけることや小さな器具置場でも保管可能という利点がある一方で、小さいがゆえ、人員と資機材を積載し災害出場することが困難であるといった課題があり、都筑区・緑区・青葉区・港北区などでは、ほぼすべての消防団が軽自動車でなく、普通車を使っています。


なぜ全市一律で軽自動車でなければならないのか??各地域の地理的・歴史的経緯や、東山田のように、地域の共助の象徴になっていることを踏まえ、軽自動車、普通車、どちらでも配置できるようにしたいというのが、長年にわたる僕らの要望で、僕も議会でその一端の議論を担わせていただきました。


結果、やっと、普通車でもOKという流れになってきましたので、今後の議論で、より詳細に詰めていきたいと思います。


こういう地域の問題も横浜市会議員の仕事の1つです。


<平成26年3月14日 市民・文化観光・消防委員会>


◆(草間委員) 

消防団の充実強化で積載車の話です。要望としては、消防団積載車整備方針に普通車を導入することを要望することで、局長から御答弁いただいたのですけれども、今後どう検討していくのか、確認いたしたいのですけれども。

◎(荒井消防局長) 

答弁でもお答えしたように、新たな消防団を核とする地域防災部の向上についての法律ができました。この辺で一気に動きがまた早まった傾向もありますけれども、そんな中、かねてから御要望の普通車の消防自動車を導入したいということもありましたので、これを踏まえて来年度、消防団の意見を聞きながら、具体的なやり方を模索していきたいと考えております。これといって、まだ申し上げるようなレベルになっておりませんけれども、非常に前向きにやっていきたいと思います。

◆(草間委員) 

要は、地域によって違うということが大前提だと思って、横浜市は大都市ですから、軽自動車がいいところはいいと思うのですけれども、普通車ではないとだめだというところが多いですから、ぜひよろしくお願いします。

<平成26年9月9日 市会本会議>

◆(草間議員) 

消防団の充実強化についてお伺いします。 昨年12月、臨時国会において、消防団を中核とした地域防災力の充実強化に関する法律、いわゆる消防団等充実強化法が衆参両院ともに全会一致で可決、成立しました。

この法律では、消防団は「将来にわたり地域防災力の中核として欠くことのできない代替性のない存在」と位置づけられ、国及び地方公共団体は消防団の抜本的強化を図るため、必要な措置を講ずることとされています。

消防団の抜本的強化に向けては、消防団員の確保や装備、資機材の充実、そして、災害現場に出場するための積載車の充実などが必要と考えます。(「そうだ」と呼ぶ者あり)

この積載車ですが、従来は本市からの補助金を受け、各自治会町内会で整備してきましたけれども、平成20年からは公費で整備していくこととなり、本市で軽自動車を購入し、各消防団に配置することとなりました。軽自動車は小回りがきいて、市内中心部などに多い狭隘道路の奥まで入っていけることや小さな器具置場でも保管可能という利点がある一方で、小さいがゆえ、人員と資機材を積載し災害出場することが困難であるといった課題があります。

また、私の地元である都筑区で消防団や住民の方々のお話を伺いますと、管轄するエリアの広さや道路の状況、そして何より皆さんの声として、積載車は普通車を整備すべきという声を多く聞きます。(「そうだ」と呼ぶ者あり)ちなみに、都筑区や緑区、また港北区などでは、軽自動車を利用している消防団はありません。

我が党としても、再三、長年にわたってこの要望をさせていただきました。 こうしたことを踏まえると、消防団の積載車の今後の整備については、軽自動車だけではなく、必要に応じて普通車も整備していくべきと考えますけれども、市長の見解を伺います

今回の定例会においても、消防団員の個人用装備を中心とした補正予算が提案されていますが、今後発生が予想される大地震や全国各地で発生している局地的な豪雨による災害がここ横浜で発生したと想定すると、消防団の各種装備や活動体制はさらに充実を図っていくことが不可欠なものと考えます。

そこで、積載車を初め消防団の充実強化に向けた市長の考えを伺います。消防団は、自治会町内会と一体となり、地域の安全安心を守るかなめであると考えています。地域の声、また、消防団を中核とした地域防災力の充実強化に関する法律の趣旨をしっかりと受けとめていただき、また、我が党の再三にわたる質問にも答えていただき、積載車を初めとした消防団の充実強化を推進していただくことを改めて強く要望します。

◆(林文子市長)

消防団積載車の普通車整備についてですが、消防団の皆様には、これまでの火災や救助活動とともに、大規模災害時の広域的な応援活動など積極的な役割が期待されています。

そのため、広域的な活動を行う車両については、多くの消防団員が乗車し、各種救助用資機材を積載できる普通車も有効と考えています

具体的な整備に当たっては、地震被害想定や道路事情等の地域特性を踏まえて、消防団員の皆様の意見を伺いながら進めていきます。

消防団の充実強化に向けた考え方ですが、さまざまな災害対応時に地域に精通した消防団員の皆様の果たす役割は大変大きいものと考えています。このため、消火や救助の活動を安全に実施していただくための各種装備などハード面の充実を図ります。また、自助、共助の推進にも中心的な役割を担っていただくことを期待しておりまして、教育訓練の見直しなどソフト面も充実させ、消防団員の皆様の力が十分発揮できるように取り組んでいきます。