くさまです。


自民党本部FCVを中心とした水素社会実現を促進する研究会も、事務局長のふくだ峰之衆議院議員が比例でギリギリ引っ掛かり、水素政策を今以上に推進できる環境が維持されました。


トヨタさんのFCV、MIRAIが世界初で日本発売された12日から、水素をめぐる状況がまた大きく動いています。


大きな1つは、水素の価格です。いくらFCVが究極のエコカーでも、燃料である水素が高かったら、水素ステーションの問題もあるのに、購入する人も少なくなってしまいます。


この課題は1年前からずっと研究会でなされてきました。

ガソリン並み、もしくはガソリン以下にしなければ意味がない!」

ふくだ議員をはじめとする議員の言葉に、当初、JXさんや岩谷さんは言葉もありませんでしたが、覚悟を決めて、水素の値段は当初の想定より大きく下がりました。


水素1キロ1000円。トヨタのMIRAIで考えれば、満タン充填で約4300円。約4000円で650キロ走ります!



海老名のガソリンスタンド併設ステーション(ENEOS JX)




◆JX、商用水素ステーションの1号店開所 水素価格は1キログラム1000円に
2014/12/25 日本経済新聞


JXホールディングス(5020)傘下のJX日鉱日石エネルギーは25日、同社初となる商用の水素ステーションを同日開所したと発表した。1号店は神奈川県海老名市内のガソリンスタンドに併設した。設置額は非公表。今年度は首都圏と愛知県の11カ所への設置を既に決めている。今後は2014年度中に23カ所、15年度末までに40カ所に増やす計画だ。


併せて、水素の販売価格を1キログラム当たり税抜き1000円に決めた。高級セダンベースのハイブリッド車(HV)と同程度の燃料費負担になる価格という。水素スタンドを運営する岩谷産業は同1100円で水素を販売すると表明済み。岩谷産より低価格となるが、JXは「価格競争する意図はなく、燃料電池車(FCV)の普及後押しなどを考慮して決定した」(広報部)としている。



FCVを巡っては、今月15日にトヨタ自動車が世界初の市販車「ミライ」を発売し、ホンダも15年度中に投入する予定。


<<<


水素の価格1つとらえても、水素エネルギー社会を本気で目指している政治主導の形跡をはっきりみることができます。



企業だって、国がどういう方向でいくのか、水素に本気なのかわからないままで覚悟を決めて投資はできません。


この価格では、恐らく当初は全く儲かりません。FCVが未来普及することをとらえて、先行投資をしたうえでの結果が1キロ1000円という価格です。


官僚だって、ここまでの大胆な政策をスピード感もってできません。


今回の水素の価格設定をめぐる、政治家・企業・官僚の動きが、僕としては1まったん政治家として大変勉強になりました。


そして、この分野、企業でも関わっている人たちが、ほとんど水素職人みたいな技術職の皆さんなので、「利権」のにおいが全くしません。


「水素族」と揶揄されていますが、究極のエコカーを推進する政策は、政治の空気も澄み切っていて、大変気持ちいいです。


横浜でも、堂々と思いっきり推進していきます。