くさまです。


トヨタさんが燃料電池車(FCV)を年内に発売するという発表をしてから、水素エネルギーがますます注目されてきました。





これまでずっと議会で「水素?はあ???」と言われてきた僕ですが、やっと横浜市会内外で認知をされてきました。


僕が市町村議員代表として参加している自民党本部の「FCVを中心とした水素社会の実現を促進する研究会」、FCV研究会ですが、全国で水素エネルギー普及のためのキャラバンをやっていまして、このたび、やっと横浜での開催に至りました。


土曜日の朝9時半からという時間にも関わらず、大勢の皆さんに青葉区にお集まりいただきました。ちなみに研究会事務局長である、ふくだ峰之代議士の地元です。



研究会代表で元環境大臣の小池先生や、元名古屋市議会議員で議連の幹事を務める工藤先生にも、土曜日で地元日程お忙しいにもかかわらず、参加いただきました。


今回の横浜シンポジウムでは、研究会メンバーであり、横浜市内の水素関連企業から、プレゼンテーションをいただきました。





まずは横浜を代表する企業、日産さんです。日産はFCVをFCEVと言っています。社の内外でも、電気自動車(EV)を主力としている以上、燃料電池車もEVの1つといった位置づけで、報道では2017年を目途にFCEVを発売される予定ということです。


日産は、燃料電池車の技術開発はかなり早い段階から行っていまして、横浜市も日産のエクストレイルをベースとしたFCEVを借りていました。が、トヨタやホンダに市場投入では先を越されるようです。


僕は議会でも、「世界でも横浜だけがEVとFCVのベストミックスができる街」と訴えています。横浜市内には市も応援して、300か所以上のEVステーションがあります。都筑区役所にも常設してありますが、ほとんど使われていませんし、プラグインハイブリッドではない、純粋なEVも、それほど街で見かけません。


ただ、チョイモビのような小型EVは大人気で、会員数も1万人を超え、みなとみらい地区では普通の光景になってきました。


短距離型のEV、中長距離向きのFCV、これを市内全体で展開することによって、横浜の車は二酸化炭素を全く出さない!という社会になれば、こんなに素晴らしいことはありません。EVとFCVのベストミックスで、横浜は世界に挑戦できると考えています。



みなとみらいに本社がある大手ゼネコンの千代田化工建設さんは、今や日本・そして世界を引っ張る水素企業として活躍しています。


SPERA水素という、液体化して常温・常圧で運べる水素を独自で開発し、それによる世界初の水素発電所を川崎で建設しようとしています


議会でも指摘していますが、僕が本当に悔しいのは、この世界初の水素発電所を、川崎に持っていかれたことです。千代田化工さんは、ずっと横浜の企業ですし、横浜に研究所もありますし、中田市長時代からもずっと横浜との付き合いが長かったはずなんです。役所の中にも、この可能性を見出し、積極的な人もいたようです。


それがあるとき、千代田化工さんと横浜市役所の交流が止まってしまったようなんです。この空白期間に、千代田化工は川崎との交流を深め、川崎での水素発電所建設になりました。


水素発電所が川崎にできるということは、それに伴い運ぶ液化水素も、すべて横浜港ではなく、川崎港に入ってくることになり、京浜臨海部における水素の輸出入玄関が、横浜ではなく川崎になってしまったということなんです。


国全体からすれば、横浜でも川崎でもいいのでしょうが、横浜市会議員としてこの経済損失を考えれば、本当に残念で仕方ありません。


将来的には、日本が外国から足元見られて高く買わされているLNGなどの火力発電所にも、安価な水素を混ぜることが期待されます。臨海部の水素エネルギー活用で倍返ししていく必要がありますし、その善政競争がこの国を豊かにするはずです。



みなとみらいに本社を置く、三菱日立パワーシステムさんは、国内最大の燃料電池を開発しています。エネファームのでっかい版です。


車だけではなく、街全体を水素社会にしていくためには、こうした技術が必要で、街のエネルギーも水素でまわってるという社会を僕は横浜でつくりたいと考えています。


前のブログでも書きましたが、僕はこの燃料電池を新しい横浜市役所で試すべきだと主張しています。職員の呼吸以外で二酸化炭素を出さない市役所って、世界にありません。政治家の口だけの脱原発とか、環境重視というのは大っ嫌いなんです。本気で環境を考えるなら、こういった取組を進めていくべきだと考えます。


横浜市の企業と、横浜市発の技術で、メイドイン横浜の環境未来都市をつくっていければ最高です。政治家はそんくらいのストレッチゴールを目指さないとダメだと思います。