くさまです。


昨日の決算委員会・文化観光局審査では思った以上に発汗しました。


次は8日の市民局審査です。


横浜市市民局は、スポーツ・区役所・人権問題、そして男女共同参画施策を担当しています。


その中の男女共同参画について、今回も議論をさせていただく予定で、そのテーマが、横浜市内に3つある男女共同参画センターです。


僕の実家がある戸塚区にも「女性センター」という男女共同参画センターがありまして、子供のころは、男は入れない場所という、違ったイメージがありましたが、こういったセンターは、横浜市の外郭団体である公益財団法人・横浜市男女共同参画推進協議会 が横浜市から委託を受けて管理・運営しています。


僕はこの協会自体の存在意義は大きいと思うのですが、気になるのは、「23~25年度の平均来館者数を876,640人以上/年とします。」この協会と横浜市とのマニフェスト、約束である「協約」です。


「来館者数を増加させることは、男女共同参画センターとして、また市民利用施設としてのサービスを多くの市民に提供することになり、団体の公益的使命の達成に合致します。」


ということなんですが、来客数を増やすのは大いに結構ですし、どんどんやっていただきたいのですが、協約として縛って、来館者数増加だけを目的にすると、本来の男女共同参画に資するイベントよりも、集客力が大きいイベントをやったほうが人を呼べるよね、という意識に現場はなってしまう可能性もあるんじゃないか。 そもそも「団体の公益的使命」とは何だ?という話なんです。


で、「別にいいじゃん、人が来れば」ということで、なんでこんなことにこだわるかというと、それがまさに、今後僕らの抱えるメンテナンス時代と大いに関係があることで、公共施設の大規模メンテナンスを考える中で、そもそもセンターがホールを持つ必要があるのか?、複合化できるのではないか?という、公共施設のマネジメントの話に直結する話だからなんです。


「総論賛成・各論反対」の公共施設のマネジメント現場の中で、「本当に必要なのか?」という議論は今後避けて通れません。


で、インターンの学生に、センターの1つ、南太田を調べてきてもらいました↓



9月26日の午後1時頃~3時頃まで、男女共同参画参画センター横浜南(フォーラム南太田)に調査に行きました。2時間の調査で分かる事は限られていますが、「本当に男女共同参画社会を推進しているのか」という観点から分析したいと思います。


男女共同参画社会とは「男女が、社会の対等な構成員として、自らの意思によって社会のあらゆる分野における活動に参画する機会が確保され、もって男女が均等に政治的、経済的、社会的及び文化的利益を享受することができ、かつ、共に責任を担うべき社会」と定義されています(条文から)。


建物に向かって歩いて行くと、掲示板がありました。中身を確認すると、


1,自己啓発の講演会

2,健康体操(女性のみ)

3,女性のためのパソコン講座

4,女性のための福祉・介護のしごと相談

5,やさしいストレッチ&ヨガ(女性のみ)

6,おもちゃ病院

7,女性の労働サポート相談

8,やさい市,てづくり市

9,小箱ショップ出店者募集

10,映画「キトキト!」上映会 


以上の広告が貼ってありました。


また当日の利用団体は、


11,三ツ沢友の会

12,かたくり会

13,イルフィオーレ

14,スマイルハート

15,リフレッシュ3B

16,ブリッジ英語会

17,横浜南生活クラブ生協南コモンズ

18,横浜市こども青少年局保育運営課

19,ナーマヌレア 2

0,La voce

21,三ツ沢FDグループ

22,南会

23,横浜メールクワイア

24,チャチャチャ

25,セントケア神奈川株式会社 2

6,中国語朋友会

27,寿恵利会

28,定松中国養生気功会

29,NPO法人法輪大法学会  でした


当日の13:52~14:22の30分間、出入りする人の男女比を計測していました。男性4人、女性15人でした。館内にいる方の男女比も女性が8割弱でした。


当日は、3階で7人ほどの女性がトレーニング室でフラダンスの練習をしているほか、廊下で2人の方が練習をしていました。また大会議室では40人ほどの保育士と思われる方が「主任保育士研修」を受けていました。


2階では和室で茶道をしている方が2人以上、「14,スマイルハート」の女性が3人で何かの会議、「21,三ツ沢FDグループ」の方が10人ほどで会議をしていました。 1階では図書室に1人、ラウンジに3人の方がいらっしゃいました。


厳密に条文の定義を持って篩にかければ、 5,やさしいストレッチ&ヨガ(女性のみ) 6,おもちゃ病院 8,やさい市,てづくり市 9,小箱ショップ出店者募集などは男女共同参画社会との関係が明確ではないかもしれません。


逆に、 3,女性のためのパソコン講座 4,女性のための福祉・介護のしごと相談 7,女性の労働サポート相談などは男女共同参画社会の推進と合致していると思います。


私の感想としては、草間先生が危惧していたように「関係ない人の溜まり場になっている」ということはなさそうです。フラダンスやヨガが男女共同参画社会と関係しているのかどうか、私にはよく分かりません。「英気を養う」という意味では関係しているのかもしれません。何分にもやらないよりやる方が良いには違いありませんし、それを心の支えとしている人もいるかも知れません。ですので、安易にダメとは言い切れないと考えます。


あと、来館者数が目標になっていましたが、どのように来館者数をチェックしているのかはよく分かりませんでした。利用団体ごとに集計されているのかもしれません。が、おそらく私は計上されていません。


フォーラム通信という会報を年4回出しているようです。内容は主に「女性の働き方、生き方」についてのエッセイです。


結論としては、関係なさそうな活動もあるが、女性の社会進出を支援しているといえると思います。


ただ、正直な所調査不足を感じます。例えば、「DVにあった女性がいつでも相談しに訪ねて来られるのか」「来館者数はどのように計上しているのか」「何人ほどの方が相談にくるのか」「どのような人が利用しに来るのか」など調査すべき項目があったと思います。


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いつもながら、東工大の磯部くんの分析は素晴らしいです。官僚になることを勧めておきました。


学生インターンの活動も、僕の議会活動にしっかり役立っています。