くさまです。


僕が地域の方からご相談いただいて抱えている市有地の活用問題は大きく2つあります。


1つは、センター北の大規模市有地(文化施設用地)


2つ目が、あゆみが丘の大規模市有地(約6000㎡)です。


センター北の約1万㎡の文化施設用地は、市の計画で「文化施設用地」となっているのに文化施設がいっこうに建たないし、そもそも市として文化施設の本気の検討もしていなかったことを追求していますが、


あゆみが丘の大規模市有地は、そもそも区画整理の中で、条例を適用させ「図書館等」しか作れない状態になっているレアなケースです。


でも、「図書館等」って何?という話で、要は公共的なものでしか条例上は使えないということでした。そんなこんなであゆみが丘が造成されてからずーーっと塩漬け状態になっています。



そこで、あゆみが丘の町内会の皆さんが中心になって、この土地を防災公園にしたいという要望活動を行いました。あゆみが丘は丘陵地帯になっていて、坂が多く、かつ最寄りの避難場所まで歩くと約30分弱。しかも国道246がすくそこで、帰宅困難者の受け皿にもなる可能性があります。


区としても、要望を受け止めてくれて、数少ない都筑区の「平成26年度予算編成に向けた地域ニーズ調書」に、あゆみが丘地区における公益用地の活用をあげてくれました↓


当区あゆみが丘には、5,969㎡の公益用地がありますが、現在利用されていない状況にあります。当区としても、当該用地の有効利用について検討を続けているところですが、明確な方針等が定まっておりません。続きまして、市民が実感できる緑の創出についてお伺いします。


地域からは、当該用地に災害時に避難することのできる防災機能を有する公園を整備し、あゆみが丘地区の安全性・地域交流をより一層高めるほか、同用地に「町内会館」を整備する要望を受けています。


そして具体な予算要望もしています↓


あゆみが丘未利用公益用地を防災機能を有する公園として整備

1.あゆみが丘未利用公益用地を防災機能を有する公園として整備してオープンスペースとして確保するとともに、公園内に町内会館を整備し、通常時は町内会館として、災害時は周辺住民の避難場所とすることで、地域防災拠点から距離のあるあゆみが丘の地域の防災力・地域交流を向上させます。


2.区は地元と協働し、まちづくりの一環として公園の内容等について検討していきます。


3.公園の整備に当たっては区と局が連携することにより円滑な事業進捗を目指します。本件については環境創造局と共に地元調整や公園整備を進めます。


僕も同時に議会でこの問題を取り上げ(下記参照)、区行政と区議員が一体となって要望を行いました。結果、環境創造局から返ってきた答えは↓


予算対応見送り


「公園配置については、小学校の通学範囲を単位として、公園の配置計画を定めており、各小学校区に街区公園2か所、近隣公園1箇所の基準を満たしていない箇所を優先して整備を進めています。当該校区は、公園が充足していることから、公園整備の対応は行いません」


というものでした。ここで横浜市行政の金太郎あめ現象がまた出てきました。この答えは、今まで通りの公園の整備計画上のものですが、地域が要望しているのは防災公園です。まず、この回答にはその防災公園についての検討がなにもありません


そして、何より、今僕たちは市民の皆さんから、緑を増やし、それを実感していただくための「みどり税」をいただいています。そして、僕も担当委員として幾度と議論させていただきましたが、そもそもみどり税の収入を得た分の、実際の緑をつくるための予算計上が少なく、議会では「全然緑に使ってないじゃないか!」という議論をさせていただいていました。


そこで言い訳のように「みどり税を活用する場所が足りない」と当局は繰り返し説明していたにも関わらず、実際このあゆみが丘のように、みどり税を実際使える格好のケースが出てきたときに、御託を並べて使わないんです、みどり税を。


そもそも、横浜の中心部にはもう緑がほぼ残っていないのですから、僕の同期のゆさ議員の地元なんて、そもそも緑の公園が少ないんです。強引に、しかも高い金をかけて緑をつくるのではなく、今、目の前にある、守るべき緑を守ったほうが、横浜市全体として合理的です。そのほうが安く済むし、みどりだって守れます。


みどり税、実はまた余ってるんじゃないですか?


環境創造局の皆さん、この件しつこくいきます。次の議会でもやりますからね。みどりをつくれるチャンスを、地元の合意形成まであって、区行政まで要望していて、議員も要望していて、なぜやらないのか。不思議でしょうがない。


ちなみに前回の議論です↓


平成25年度決算委員会


◆(草間委員)


先ほどから、横浜みどり税の使い方については多くの議論がありました。私は、この市民が実感できる緑の創出についてお伺いします。横浜みどりアップ計画は、3つの取り組みの柱で進めています。緑をつくる取り組みでは、多くの市民が実感できる効果的な緑をふやしていくか、問われています。税金を使うからには、この実感が何よりの説明責任になりますから、それには、市民からのこの地区に緑が欲しいというニーズを最大限酌み取りながら事業を進めるべきで、地域緑のまちづくり事業は、市民がみずから緑をつくりたいという高い関心のある場所や、ニーズがある場所に緑をつくることができる事業と、今後の展開を私個人としては期待しています。そこで、地域緑のまちづくり事業の平成24年度までの実績についてお伺いします。


◎(毛涯みどりアップ推進部長) 

平成24年度までに15地区で地域緑化計画づくりに取り組んでおり、このうち計画づくりを完了した11地区では、民有地と公共施設の緑化整備を進めています。


◆(草間委員) 

都心の中区では、この地域緑のまちづくり事業で、緑化用地を取得して緑をつくる取り組み、つまり、お金を出して土地を買って、緑をつくり出す取り組みを進めていると聞いているのですけれども、平成24年度に実施した地域緑のまちづくり事業による緑化のための用地取得と現在の整備状況についてお伺いします。


◎(毛涯みどりアップ推進部長) 

中区の山手地区におきまして、緑の広場づくりの候補地としておりました国有地が売却の対象となりましたため、緑化用地として横浜みどり税を活用し、平成24年度に取得いたしました。用地取得に当たりましては、横浜みどり税のほか、国費も導入いたしました。間もなく工事に着手し、来年春に公開する予定でございます。


◆(草間委員) 

ここでちょっとパネルを使わせていただきたいのですけれども、こちらでございまして、(資料を掲示)ブログで見たでしょう。


要は、先ほどの話というのは、土地を横浜みどり税を使って買って、公有地にして緑にするという議論だと思うのですけれども、これは都筑区のあゆみが丘という、都筑区でも屈指の高級住宅街でございまして、芸能人の方とか、多くの著名な方もお住まいの500世帯ぐらいの地域なのですけれども、これは大変緑をきれいに管理していただいて、みどりアップしています。しているのですけれども、これは全然みどりアップしていません。


横浜みどり税も使われていませんし、これは塩漬け状態になるのです。今、これが何十年もずっとほったらかしにある状態です。


実は、ここを公園にしてほしいと。地域の方は新住民の方々ばかりで、地域の合意形成はすごく難しいのですけれども、その地域の方が動き出して、これだけ緑があるのだから公園にしてほしいという総意を上げてやっているらしいのですけれども、なかなか難しいということなのです。


一方では、土地を買って、公有地にして緑をつくると。それを市民の皆さんが実感できると緑と言っているのですけれども、これは既に土地はあって、地域の皆さんも公園を望んでいて、だけれども、横浜みどり税を使って公有地にできないと。緑をつくる絶好の機会だと思うのですけれども、なかなかできない現状があることは確かなのです。


そこで、平成26年度以降、公共施設や公有地で市民が実感できる緑の創出をどのように進めていくのか、お伺いします。


◎(小山みどりアップ推進担当理事) 

平成26年度以降の緑の取り組み案では、区役所とか図書館など多くの市民が利用できる地域の公共施設から率先して緑を充実させる取り組みを進めてまいります。さらに、緑の少ない区などの多くの市民の目に触れる場所で、先ほど委員から御指摘ありましたように、土地利用転換などの機会を捉えて用地を確保して、緑豊かな公園を整備していきたいと考えておりまして、一応優先順位としては、やはり緑の少ない区がございますので、そちらをまずちゃんと緑を実感できるシンボル的な緑地をつくっていきたいと考えております。


◆(草間委員) 

例えば南区の遊佐議員とか、場所がないですね。緑被率をやはり伸ばしていくという考え方であるならば、実感できるところに、チャンスがあるところに投入して、緑被率を上げていくというのが第一義でしたよね。


もちろんほかの区でやっていただきたいという声もわかります。ただ、その声だけではなくて、チャンスがあるところには行ってほしいのです。それで、市民の方々が実感できることこそが横浜みどり税の使い方だと私は思いますので、ぜひ今後、御議論をよろしくお願いしたいと思います。