くさまです。
特に災害対策と景観の観点から議論になっていた「無電柱化」。阪神淡路大震災では、倒れた電柱で緊急車両が走れなかった教訓もあり、横浜でも議論がされていますが、国が動き始めました。
国内「無電柱化」目指し、プロジェクト発足
日本テレビ系(NNN) 7月10日(木)
景観や防災の観点から国内の電柱をなくす「無電柱化」のための民間プロジェクトが10日、発足した。
自民党無電柱化小委員会・小池百合子委員長「10年前、私は環境大臣として(クールビズで)ネクタイを引っこ抜いたので、今回は電柱を引っこ抜かせていただこう」
「上を向いて歩こう 無電柱化民間プロジェクト」の実行委員会には、各界の著名人のほか、小池百合子議員らが参加した。
欧米の主要都市では無電柱化が進む一方、日本には約そ3500万本の電柱があり、毎年7万本のペースで増え続けている。プロジェクトでは今後、電柱の地下埋設を進めるべく企業などにも協力を求めたいとしている。
また、小池議員は電柱の新設を原則禁止とする無電柱化基本法案を秋の臨時国会への提出を目指す考えを示した。
国会の議員連盟や、党内の委員会によって、恐らく無電柱化法案は成立すると思いますが、電柱をなくすにあたって、是非無電柱化事例を見ていただきたいと思います。
それが、僕らの住む都筑区・港北ニュータウンです。
特にセンター南北の駅周辺は完璧に無電柱化されていますが、それに伴って夜は街が極端に暗くなってしまっています。
なぜなら、防犯灯が少ないからなんです。
なぜ防犯灯が少ないか。それは防犯灯をつける電柱が無いからです。
(写真はタウンニュースから。イメージ)
例えば横浜市内には18万の防犯灯がありますが、その中の11万は電柱にくっついている電柱共架タイプの防犯灯です。
電柱につけるほうが、独自に防犯灯を設置するよりも安くすみますし、工事もほとんどいらないので、多くの自治体ではこの方式を採用していますし、都市部ではこれがかなり有効です。
ちなみに、横浜市では防犯灯のLED化を進めていますが、この対象になるのも電柱にくっついている電柱共架型のものです。
議会でも議論させていただきましたが、横浜市の今の運用ですと、無電柱化が進めば進むほど、防犯灯の数は減り、街は暗くなっていきます。
景観や震災時のことを考えれば、無電柱化は進めるべきプロジェクトだと思いますが、市会議員としての立場では、防犯灯の運用を変える必要があると考えています。
防犯灯も多くの種類が市場に出ており、わざわざ電気を通さなくても、太陽光で運用するものや、僕が進めている水素でも街を明るくすることができます。
環境未来都市として、無電柱化した街の明るさをどう考えていくか。
ニュータウンをフィールドにしていきたいと思います。