くさまです。


今月号のタウンニュース「調べてルーキー」のコーナーでは、領土教育について取り上げました。

http://www.townnews.co.jp/0104/2014/04/17/233213.html


Q領土のことを話すのって何か右翼っぽい(50代女性)


A大学4年の卒業時、韓国に旅行に行って、現地の韓国学生と爆弾酒で盛り上がり、竹島問題の話になりました。


「お前は独島(竹島)をどう考えているんだ!?」と同じ世代の韓国人から言われた時に、何も答えられなかったこと、話が噛み合わない不思議な空気になったことを今でも覚えています。


東は東京都南鳥島、西は沖縄県与那国島、南は東京都沖ノ鳥島、北は北海道択捉島までが日本の領土です。恥ずかしい話ですが、僕がこれを明確に認識したのは大学卒業時でした。


我が国は中国や韓国等と領土問題で摩擦が起き、国民的な感情論にまで発展していますが、その1つの要因は、国民の領土に対する認識の差だと考えています。


領土を巡っては歴史的にも世界中で紛争が起こっていますが、グローバル時代においては、為政者だけでなく、国民レベルで外国の方々と向き合わなければならなくなります。


同じ主権国家の国民として相手を尊重し合うには、まず自国に対する正しい認識がなければなりません


韓国は国会の中に竹島の大きな写真を展示していますが、韓国人の竹島に対する思いや認識や教育は日本のそれと比較になりません。話が噛み合わないはずです。


右とか左とか思想の問題ではなく、まず学校では自国の領土や歴史、文化をしっかり学び、その上で他国の主張と向き合わせることが真の国際人を育成する教育だと思います。


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という主張なのですが、これは本当に重要です。


今まで少なくとも横浜市の公立学校の教育現場で日本の領域、領土はしっかりと教えてこられませんでした。


勿論、日本地図はありますし、地理や社会の時間は設けられていますが、多くの地図は日本の領域の各島をあまり重要に扱っていません。



(たとえばこんな感じで島々を表現しています)


ですので、日本の正しい地理的な領土・領域認識が殆どの子供にないと思います。


本来ならば、下記のような日本の本来の姿を、子供の頃から教育していかなければなりません。



というのも、僕らはグローバル時代の真っ只中に生きていますが、公立学校の英語教育はどんどん予算をかけ、進化しているものの、習った英語でしっかりと外国人に表現しなければならない、文化、歴史、日本の姿などの教育は、まだまだ力が入っていませんし、現場の先生たちの認識も甘いです。


現に、教員をしていた僕の両親などは、領土領域のテーマについては、「あえて触れないようにしていた」と言っていました。別に僕の両親が思いっきり左翼というわけではありません。どちらかというとノンポリの普通の教師です。


主権国家としておかしい風潮が教育現場にあったことは間違いありません。竹島・尖閣問題が僕らの世代でヒートアップし、それがもとで若者の排他主義が広がっているとすれば、あきらかにそれは、主権国家として領土領域の正しい認識を持たせてこなかった上の世代の教育のせいだと思います。


普通に生活していれば、普通の人は外国に関わらない時代はそれでよかったかもしれません。しかし今、仕事でも学校でも外国と思いっきり向かい合うグローバル時代で、主権国家として領土・領域の正しい教育がされていないということはどれくらいの問題なのか認識するべきです。


自分たちの主張を明確にできてはじめて、他国の主張と理性的に向き合うことができます。


子供たちが家で僕ら教育を受けてこなかった世代に教えられるくらいに、領土・領域は学校でちゃんと習いましょう。そして外国人のお友達をいっぱいつくりましょう。「違い」が正確に分かれば、仲良くできるはずです。