くさまです。


党本部で参加している水素社会実現に向けた研究会 で、企業のメンバーとなっている、千代田化工建設は横浜のみなとみらいに本社がある数少ない「ヨコハマ企業」ですが


横浜の水素エネルギーの関心の無さにそっぽを向いて、隣の川崎で2015年度に世界初の水素プラントをつくることになったようです。


この水素工場ができれば、次世代の本命とされる燃料電池車(FCV)に、1日当たり4万台分充電できる量を供給できるようになり、CO2を全く出さない水素社会が思いっきり広がります。


別に川崎だけが水素エネルギーに本気なのではなく、国も成長戦略の柱の1つに水素エネルギーを掲げ、車業界、東電や関電以外の電力業界、環境ビジネス界が、それこそ世界に対し命がけで向かっていく分野で


「脱原発」の象徴が水素エネルギーであると僕は確信しています。政治家の口だけの「脱原発」が大っ嫌いな僕は、横浜市会議員として、本気で横浜を再生エネルギーの街にしたいと考えています


京浜工業地域を抱える横浜は、どう考えても川崎より水素供給のポテンシャルは高いはずです。


都筑のくまのルーキー日記

(鶴見 京浜工業地帯 http://kiku-cc.air-nifty.com/ より引用)


横浜の再生エネルギーに対する本気度を示す絶好の機会は600億円かけて新しくつくる、横浜市の新市庁舎です。


都筑のくまのルーキー日記

(朝日新聞webより、新市庁舎建設予定地)


僕は新市庁舎は「再生エネルギーの象徴」として、今の東電から一切電力買わないくらいの本気度が必要だと考えています


共産党やみんなの党や市民派と言われる会派の皆さんも、政策では「脱原発」とか「原発ゼロ」と主張していますが、そもそも新市庁舎の建設自体に反対しているので、全く話が進みません。


市長選挙で民意が出た今、僕らが議員として進めなければいけないのは、新市庁舎の中身の議論です。「反対!反対!」と言っている間に、着々と計画は進んで行ってしまいます。


昨日の新市庁舎に関する特別委員会では、「基本構想」に続き、より具体な「基本方針 」が出てきました。


新市庁舎基本構想の柱の1つは、環境最先端都市を目指し、横浜市が、地球温暖化対策を主導・促進する立場であることを踏まえ、『環境に最大限配慮した低炭素型の市庁舎』をつくることです。


で、じゃあ環境未来都市の本庁舎として、どんな環境配慮の基本方針かと言えば↓


【整備基本方針】


(1)先進的な環境設備・機能導入によるエネルギーコストの削減と環境負荷の低減
地球温暖化対策を主導・促進する立場であることを踏まえ、市が率先して環境負荷の低減を図ります。


○CASBEE横浜による環境性能総合評価でSクラスの建物とします。
○空調負荷の低減を図るとともに、地域冷暖房の導入等について検討します。
○省電力型照明(LED照明等)の採用とあわせ、窓面からの自然採光を利用し、昼間照明電力の低減を図ります。
○効率的なエネルギー利用の図れるビルエネルギー管理システムの導入について検討します。


(2)自然エネルギーや再生可能資源の有効活用と緑化推進
地球環境保全のため、自然エネルギーや再生可能資源の活用を行います。また、敷地内の緑化を推進します。


○太陽光発電や自然換気システムなどの導入を検討します。
○内装や外構等の木質化が可能な部分について、木材利用を図ります。
○自動・自閉水栓、節水型便器などの導入とあわせ、雨水・中水の利用を検討します。
○敷地内の緑化を推進します。


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メインは、30階屋上の太陽光パネル設置と、自然換気、自然採光、敷地緑化といったところでしょうか・・・・この基本方針から読むだけでは、環境未来都市・スマートシティ横浜としての本気さが全く感じられません


100歩譲っても、横浜が国内で最先端を行こうとしているスマートシティー政策のBEMS(ビルエネルギーマネジメントシステム)などは、「検討」とか言ってる場合じゃなくて、絶対に採用しなければならないし、


屋上にちょこっと太陽光パネルつけるだけでは、30階のビルの電力賄えません。パフォーマンスの域です。


僕は、約10年後にできることを考えれば、世界初の水素市庁舎を目指すべきだと考えますが、


100歩譲っても、横浜がみなとみらいに独自に運用する予定の送配電網を使用するなど、エネルギー改革の象徴としての市庁舎としてのデザインが、今の基本方針には足りなすぎます。


基本方針でこのレベルでは、具体になればもっと話は小さくなり、結局何にもできなくて終了です。


この問題、新市庁舎に賛成した僕らしか議論できませんし、僕らの責任だと思います。


今月の決算委員会でこの問題取り上げますので、職員の皆さんは、このブログが質問通告だと思って準備してください。


質問までに、先進事例を調査してきます。