くさまです。

バンコクから戻ってすぐに、議会の新市庁舎整備調査の特別委員会視察で、那覇市役所と沖縄県議会を視察しました。

市長選挙が林市長の当選で終わり、横浜市の新庁舎も、政局がらみの建てる、建てないという政治合戦が終わり、落ち着いてやっと具体な議論ができるようになりました。

いろんなご意見があると思いますが、僕は未来の横浜市を考えれば、必ず市役所は建て替えなけれないけないと思います。

よく話に出るのが、市役所本庁舎の他に、部局によって20のビルに分かれていて、年間お家賃だけで20億円が毎年かかっていること。

特に本庁から歩いて15分の水道局、地下鉄で二駅の交通局などは不便すぎてインターンの大学生さえも文句を言うほどです。

で、僕的な視点の1つからいえば、今の庁舎も立派な建築家がつくった、歴史的意義もある建築物なのですが、国際都市横浜で、これからも世界で戦っていこうとするときに、市の顔としての迎賓機能に著しくかけていると思っています。

少なくとも、僕が関係し、本庁にきた中国のある地方都市の役人視察団、また、インドネシアの某国会議員、某アフリカ大使、皆口にしたのが、「ここがヘッドオフィスですか?」ということなんです。

語弊がないようにしたいのですが、これからますます外国政府、地方政府と交流や折衝をして行く上で、はったりがききません。

民間企業ならわかると思いますが、企業誘致にしろ提携にしろ、横浜の優位性を持って全ての調整をしたいのです。が、みなとみらいを見て感動した外国人が、いよいよここから本番というところで本庁に来てテンションが下がります。

その点、視察した人口30万の那覇市役所、また人口140万人の沖縄県議会は、最初のインパクトだけでも大きいです。

この1月にオープンした那覇市役所↓

都筑のくまのルーキー日記

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なんと、6階立ての沖縄県議会。

都筑のくまのルーキー日記

議員1人1人に居室がついています↓

都筑のくまのルーキー日記

沖縄県議会は、第一会派が自民党で、第二会派は社民、護憲連合。第三会派も非自民で、伝統的に非自民が強い議会です。

よく、自民党はゼネコンとつるんでどんどん公共工事をする、みたいなご意見をネット上で見かけますが、そういうことでもないです。

琉球政府立法院だった時代背景も含め、何党であっても皆さんそれぞれ代表機関としての議会、そして議事堂、議会棟に誇りを持ち、国内はもちろんのこと、海外からの人たちも受け入れているようです。

別に僕らのためというにではなく、未来の横浜のための投資、グローバル化ど真ん中で、国際都市としての昨日と顔を持てる新庁舎にしなければ、大きな機会の損失になります。

中身を伴うのは勿論です。ただ、無駄だ!という今のご批判とともに、未来思考で物事は進めなきゃならないと、改めて感じました。