くさまです。


第5回アフリカ開発会議開催に先立ち、4月20日に、在京アフリカ外交団と横浜市会サッカーチームで、ワールドカップ決勝戦の地、日産スタジアムにおいて友好試合を開催しました。


都筑のくまのルーキー日記

3-1で在京アフリカ外交団チームには負けましたが、


試合自体はこちらが想像していた以上に大変盛り上がり、アフリカの皆さんの反応に正直びっくりしました。


ワールドカップ決勝戦の地でサッカーをすることを試合後のあいさつの中でも「感動している」と表現されていました。


上の写真には、実はアフリカの全権大使が4名もいらっしゃいます。僕の右隣の若い背の高い方は、カメルーン共和国全権大使のピエールゼンゲ閣下です。


この写真に写っている大使のほか、約15か国の全権大使、公使がご多忙の中日産スタジアムに集まって下さり、素人の僕らとの試合を楽しんでいただきました。


アフリカは大変サッカーが盛んな国で、外交官の皆さんの中には、実際選手として活躍されていた方も含まれています。


横浜市議会というか、地方議会の行事でこれだけの海外のVIPをお招きできるものはなかなかありません。


正直、「議員がサッカー???はあ~?????」と思われる方も多いでしょうし、


僕も正直、テレビでよく国会議員のおじさんたちが外国議員とラグビーをしている姿を見て「そっちじゃないだろ」と感じていました。


昨年、横浜市会の議員有志が友好都市のフランクフルトで同じようにサッカーをした際には、東京新聞を中心に批判にさらされ、ネットでも大炎上し、


うちの父親からも「お前は(フランクフルトへ)行かないだろうな!?」とわざわざ電話がかかってきました。


僕も当時は正直びびりました。


が、国益や横浜市の利益、友好の発展を考えたときに、こうした相手へのおもてなしスポーツ゚は、想像以上に大きな効果をもたらします


実は、このサッカーを終えた後、仲良くなった大使の方からご連絡をいただき「横浜をもっと知りたい」ということで、僕がご案内させていただく役割をいただきました。


市内に本社を持つ農業・バイオ関連の事業者に大使をお連れし、その国における展開について、かなり踏み込んだお話をさせていただきました。


アフリカ開発会議にあわせ、来日される農林大臣をその会社に連れていく話までに発展しました。


アフリカの国家体系は様々ですので、大使閣下が本国でもかなり力がある方の場合は、トントン拍子に話が進みます。


民間会社でもそうだと思いますが、そうしたビジネスの要の1つは人脈と人間力です。それは政治の世界でも変わりません。


今の日本の世界的な立ち位置の中で、あらゆる手段を通じて、国益を上げていくという危機感を持っていれば、議員サッカーという手段は、バカにできないと実感しました


プレーはひどいです。僕もサッカーなんて授業でしかやったことありませんが、もはや見た目の問題ではありません。


勿論、サッカーだけが目的ではなく、目的はその先の「国益」と「友好」にあります。その中で、サッカーであろうが、茶道であろうが、柔道であろうが、野球であろうが、相手国にあわせて議員も体をはってどんどんやっていくべきだと思います。


昨年批判を受けたフランクフルトは、女子ワールドカップ決勝の地です。ドイツにおけるサッカーの存在は僕が説明することもないと思います。


横浜がパートナー提携都市とフランクフルトと結ぶにあたり、サッカーではフランクフルトにボコボコにされたようですが、サッカーをすることで、市長と議員。そして議員間の交流は、僕が外から見ていても大変盛り上がっていました。話はそこからの成果です。


情報時代において、市民の目がある中で、サッカーが主目的でフランクフルトに行くわけがありません。


しかも、議員のサッカーチームは会費制で、今回の日産スタジアムの試合も合計で100万円くらい、積み立てているチームのお金から出しています。


見方によっては一見バカらしい努力と、人と人とのつながりの積み重ねが、今回のアフリカ開発会議を盛り上げ、支えています。


◆参考 昨年の東京新聞記事


公費で親善サッカー 横浜市議会 来月ドイツ視察団

東京新聞【神奈川】 2011年10月13日


横浜市議会の市議24人が11月4~19日に予定されているドイツやアメリカなど10カ国の視察中、ドイツのスタジアムで、現地の市議とサッカーの親善試合をすることが分かった。旅費は公費で賄われることから、一部市議らから「遊びに行くように見える」と批判の声が上がっている。 (荒井六貴)


市議会局によると、視察には佐藤茂議長のほか、自民十人、民主七人、公明五人、みんなの党一人の計二十四人が行く。


ドイツのフランクフルトに全員が立ち寄った後、四班に分かれ、ほかのヨーロッパ諸国や、南アフリカ、ブラジル、トルコ、米国など計十カ国を訪れる。


視察目的は、フランクフルト市議会との交流を図ることや、環境や観光政策などの調査としている。費用は一人百二十万円以下と決められ、計三千万円以下に抑えるとしている。飛行機は、ビジネスクラスを利用する。


サッカーの試合は、フランクフルトに滞在する十一月六日、サッカー女子ワールドカップ(W杯、六、七月)で優勝した日本代表の「なでしこジャパン」が戦ったスタジアムで、現地の市議と対戦する予定だ。


視察に参加しない野党の市議は「海外視察に行くこと自体は否定しないが、公費ではなく、自分の政務調査費で行くべきだ。サッカーをするのは、遊びのようだ」と批判する。


よこはま市民オンブズマンの岸根正次代表幹事は「財政難の時期に、海外視察自体が疑問だ。行くなら、数人で十分なのではないか。サッカーをするのは、市民の理解を得にくいと思う。市民に還元されるものではないのだから、自費で行くべきだ」と指摘する。


視察団を束ねる森敏明市議(民主)は「サッカーをすることが目的ではなく、交流を深める一つ。サッカー場を視察し、将来的に、横浜にW杯を誘致する活動につながるかもしれない」と説明した。


※個人的に東京新聞の報道姿勢は好きです。ただ、だからこそ本質もお話ししたいと思いました。 ちなみに僕の場合、毎月の政務調査費では足りないので、自費でも視察に行っている状況です。