くさまです。


横浜市災害時における自助・共助推進条例案の議員立法 のための調整が続いています。


議員立法というのは、そんな簡単なもんじゃなく


パフォーマンスで出すだけなら簡単なんですが、本気で制定しようとなると、いくらぼくら自民党が最大会派だとしても、少数会派も含めた各会派に説明、調整をしていかなければなりません。


議会制民主主義は手間がかかりますが、尊いものだと実感しています。


その中で、横浜市の各局の自助・共助・公助はどうなっているんだ?という話が出たので


ちょうど勉強していた水道局の事例をもとに説明しました。


都筑のくまのルーキー日記



◆水道局の自助の促進


備蓄を市民の皆さんに呼びかける活動がメインで、自前で備蓄セットもつくりました。


①はまっ子どうし The Water「ひとり9リットルセット」の第2期販売(H24年5月~H25年1月)
9リットル分の詰め合わせ販売 3,000箱


②検針票の活用(H24年8月~H25年3月)
「水道・下水道使用水量等のお知らせ」に飲料水備蓄PRを掲載し全戸配付


③市内企業向けメールマガジンの活用(H24年9・10月、H25年1・3月)
横浜商工会議所などのメールマガジンを活用し、市内企業
(延約16,000社)に帰宅困難者対策として飲料水備蓄をPR


④新ラベル水缶販売(H25年3月~)
ラベルに家庭や職場での「ひとり3日分9リットル」備蓄P
Rを明記、5日間で製造4,900箱(約11万7千本)完売
(4月16日から新たに7,000箱販売開始)


◆共助の促進


地域防災拠点での水の管理、訓練の実施、地下給水タンクの運用を現場レベルで実践する。


①水道局ウェブサイト内 応急給水拠点検索システム「スイスイまっぷ」の活用PR(通年)
アクセス件数:約10,000件超(H24年3月運用開始後累計)

②市内転入者への応急給水拠点PR(全区役所窓口 H25年1~3月)
市内転入者向けパンフレットセットに応急給水マップを同封し配付


③ヨコハマ防災イベント「Bo-sai2013」参加(山下公園 H25年3月)
スイスイまっぷ検索体験、給水車での応急給水体験等を実施
ブース来場者約1,000名


④地下給水タンク内部見学会開催(カップヌードルミュージアムパーク H25年3月)※
周辺集客施設等5社の従業員約50名が参加し、操作訓練も実施


⑤地域における応急給水訓練(通年)
実施回数:197回(H23:179回 10%増)
参加人数:38,320人(H23:30,640人 25%増)


⑥学校の受水槽を活用した飲料水の確保(H24年10月~)
瀬谷区 三ツ境小学校(10月訓練実施)、原小学校(2月備品配備)

給水車タンク部に給水栓装着(~H25年3月)
東日本大震災での被災地支援経験を踏まえ、迅速な応急給水のため、給水車17台のタンク後部に給水栓を装着


⑦停電時にポンプや通信機器を稼働させる、非常用発電設備の整備
H24年度 ⇒1か所(水道局本庁舎 H24年11月)累計20か所整備済
H25年度 ⇒4か所(事務所2か所、ポンプ場2か所)
H26、27年度⇒5か所(事務所2か所、ポンプ場3か所)


◆水道局の備え(公助)


予算をかけて水道管の耐震化を行い、また都市間との協力の中で災害に備える。

①第33回九都県市合同防災訓練に参加(みなとみらい地区 H24年9月)
損傷した配水管の応急復旧デモンストレーション等を実施
(来場者約9,000名)


②民間水道事業者と合同応急給水訓練実施(南区中村町 H25年1月)
横浜市管工事協同組合に加入する50社約100名と実施

③応急復旧デモ
<非常用発電設備整備状況(市内分)> H25.3現在
・整備完了⇒ ポンプ場 事務所 浄水場
(このほか市外に4か所整備済)
・今後整備⇒ ポンプ場 事務所


④名古屋市上下水道局と燃料供給に関する覚書の締結(H25年2月)
災害時に非常用発電設備や車両の燃料を確保し、被災側に運搬し提供
(全国の水道事業体で初の取組)


⑤市内の民間燃料販売事業者との協力関係の構築(H25年3月~)
災害時に非常用発電設備や車両へ燃料を供給いただく協力事業者を登録制で募集
(現時点までに申出をいただいた事業者:25社)


⑥水道管の耐震化


(1) 基幹管路(導水管、送水管、口径400mm以上の配水本管)
配水本管等11kmの新設・更新により、耐震適合率の向上を図る


(2) 送・配水管
老朽管118kmの更新により、耐震化率の向上を図る


⑦災害時用 大口径備蓄材料の確保
基幹管路の早期復旧のため、破損時に迅速な調達が困難な大口径管(口径400㎜以上)を3月までに市内4か所で分散備蓄しました。


・備蓄数量:ダクタイル鋳鉄管(口径400mm~1800mm) 24か所復旧分
・備蓄場所:川井浄水場、小雀浄水場、港北配水池、今井配水池


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こうして考えると、「自助・共助・公助」って、整理しやすいと思います。