くさまです。


今夜22時からの日の出TV は「災害時の自助・共助って何?」をお送りします。


災害対策、震災対策の中で、よく皆さんも「自助・共助・公助」と聞くと思います。
都筑のくまのルーキー日記
(福島県郡山市HPより)


でも、じゃあ自助といっても実際何やるの??共助って何?


と、僕自身よく言われます。


ですので、まずは皆さんに自助・共助の重要性を考えていただくために


横浜市では、自民党の提案で「よこはま地震防災市民憲章」を制定しました。


その中には行動指針があります↓


◆よこはま地震防災市民憲章〔行動指針〕


(備え)
1 自宅の耐震化と、家具の転倒防止をしておきます。
2 地域を知り、地域の中の隠れた危険を把握しておきます。
3 少なくとも3日分の飲料水、食料、トイレパックを備蓄し、消火器を設置しておきます。
4 家族や大切な人との連絡方法をあらかじめ決めておきます。
5 いっとき避難場所、地域防災拠点や広域避難場所、津波からの避難場所を確認しておきます。
6 家族ぐるみ、会社ぐるみ、地域ぐるみで防災訓練に参加します。


(発災直後)
1 強い揺れを感じたら、命を守るためにその場に合った身の安全を図ります。
2 怖いのは火事、揺れが収まったら速やかに火の始末を行います。
3 近所のお年寄りや障害者の安否を確認し、余震に気をつけながら安全な場所へ移動します。
4 避難する時は、ガスの元栓と電気のブレーカーを落とし、備蓄食料と常用薬を持って行きます。
5 断片的な情報しかない中でも、噂やデマに惑わされないよう常に冷静を保ちます。
6 強い揺れや長い揺れを感じたら、最悪の津波を想定し、ためらわず大声で周囲に知らせながら
高いところへ避難します。


(避難生活)
1 地域防災拠点ではみんなが被災者。自分にできることを見つけて拠点運営に協力します。
2 合言葉は「お互いさま」。拠点に集まる一人ひとりの人権に配慮した拠点運営を行います。
3 避難者の半数は女性。積極的に拠点運営に参画し、女性の視点を生かします。
4 子どもたちの力も借りて、一緒に拠点運営を行います。
5 消防団員も拠点運営委員も同じ被災者。まずは感謝の言葉を伝えます。
6 「助けて」と言える勇気と、「助けて」に耳を傾けるやさしさを持ちます。


(自助・共助の推進)
1 あいさつを手始めに、いざという時に隣近所で助け合える関係をつくります。
2 地域で、隣近所で、家庭で防災・減災を学び合います。
3 子どもたちに、大地震から身を守るための知恵と技術、そして助け合うことの大切さを教えます。
4 横浜はオープンな街、訪れている人みんなに分け隔てなく手を差し伸べます。
5 私たち横浜市民は、遠方の災害で被災した皆さんにもできる限りの支援をします。


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いわば、ここで示していることが、地震時の自助・共助の行動なのですが


どれだけの市民の皆さんが「そんなの知らない」から脱してくれるかが、命を守るうえで重要です。


意識するだけで全然違います。


議会でも議論しました↓


◆(草間委員) 


自助、共助の重要性について伺います。


実は私、岩手のゆいっこという民間団体を通じまして昨年から支援をさせていただいておりますけれども、この岩手ゆいっこを通じて、私は選挙カーを使わなかったのですけれども、使わなかった選挙カーを被災地に送っております。今、大槌町にあるのですけれども、大槌町におきましては、皆さん御案内のとおり町役場が津波に襲われまして、町長以下職員の皆さんが2割程度亡くなられました。


沿岸を通る幹線道路が皆寸断されまして、携帯電話や防災無線も使えず孤立状態に陥りました。職員が情報伝達に山道、沿岸部でございますけれども、かなり山もございます。何時間もかけて走ったそうです。このようなところでは速やかな公的支援を受けることはできず、数
日間は助け合いだけでの生活を余儀なくされますけれども、これはどの地域でも起こり得るはずなのです。横浜でもそうだと思います。


震災直後は、自分の身は自分で守る、自分たちの町は自分たちで守るといういわゆる自助、共助が大変重要だと思っておりますけれども、私は地震による被害というのを全くなくすことはできないと思います。


いかに被害を少なくするかという個人や地域コミュニティーにおける自助、共助の取り組みが非常に有効だと思っております。


そこで、我が自民党では減災の考え方の重要性も込めて十の提言をまとめました。この提言では、自助、共助を基本としまして、さらに効果的な公助を加えることにより、市民の生命と財産を守ることを目的としています。


大場副市長は3月11日には帰宅困難者の避難所にもなった横浜アリーナの元副社長も務めていたと思います。その面も含めまして、自助、共助の重要性について、大場副市長に伺います。


◎(大場副市長) 


みずからの身はみずから守るという自助、それから自分たちの町は自分たちで守っていくという共助という考えについては、今回の東日本大震災あるいはかつての阪神・淡路大震災などの例を出すまでもなく、防災対策のまさに基本だと考えております。


本市としても、引き続き全力で防災対策に取り組んでまいりますが、市民の皆様にもぜひ日ごろから家庭での備えあるいは地域での助け合いなど、防災の根本となるこの自助、そして共助について、より一層の御理解、取り組みをぜひお願いしていきたいと思っております。


◆(草間委員) 


おっしゃるとおり、市民にこの考え方を定着させることというのは非常に重要だと考えております。地域の皆さんに、特に子供たちへの訓練等も私は重要だと思っておりますけれども、この自助、共助について、具体的に今までにどのような啓発、意識づけを実施してきたのか、伺います。


◎(鈴木消防局長) 


これまで当局では、自治会町内会、地域防災拠点が行う防災訓練における指導ですとか、あるいは小学生を対象としましたお出かけ防災教室を実施するとともに、減災行動のススメなどのパンフレットの作成、配布をしてまいりました。また、出初め式あるいは各種イベントにおける啓発など、市民の皆様に自助、共助の重要性を御理解いただくために、さまざまな取り組みを年間を通じて実施してまいりました。


◆(草間委員) 


この自助、共助というのは考え方でありますので、意識づけをしていくのは非常に難しいのだと思います。これは実践を兼ねてやっていくことが非常に私は重要だと思っております。


ちなみに、岩手で津波てんでんこという言葉がありまして、これは震災以後かなり有名になった言葉なのですけれども、これはてんでばらばらに逃げろという言葉の意味なのですけれども、これは実は言葉じりだけとらえると、ただばらばらに逃げろということなのですけれども、これには岩手のきずなが言葉の中に隠されておりまして、ただばらばらに逃げるのではなくて、それぞれがみんな津波が来たらそれに気づいて、手をつなぎ合って逃げようという岩手のきずなの精神がこの津波てんでんこにあらわれています。


これがまさに自助、共助の文化が1つの言葉にもあらわれているという実例だと思っているのです。こうした考え方は津波に限ったものではなく、広く防災対策の基本となる考え方だと思います。


横浜市においても、市民の皆さんによりわかりやすいものとなるようにしっかりと位置づけていただいて、計画に位置づけていただいて、かつ、自助、共助を市民文化にしていくことが非常に重要だと思います。


そこで、自助、共助の意識を高めるためには、今おっしゃっていただいた以上のさらなる取り組みが必要だと思いますけれども、いかがでございましょうか。


◎(鈴木消防局長) 


これまでも自助、共助の意識啓発につきましてはさまざまな取り組みを行っておりました。家具の転倒防止対策、あるいは家庭内での備蓄、地域の助け合いなど、より一層具体的な取り組みが進むようさらに啓発に努めてまいります。


また、これら自助、共助の重要性あるいは行動が市民の皆様の共通認識となるように、現在見直しを進めております防災計画にこの趣旨をしっかりと盛り込んでいきたいと思っております。


◆(草間委員) 


共通認識というのは非常に重要だと思いますので、よろしくお願いいたします。


先ほど申し上げました、震災に強い都市よこはまを確立するための十の提言でございますけれども、第1番目に、市民一人一人の防災意識の向上を図ることを提言しておりまして、これを実現するための具体的取り組みとしまして、市民防災憲章の制定、防災意識向上のための啓発広報の拡充の2つを掲げております。


市民防災憲章につきましては、さきの予算代表質問の際に我が党の佐藤団長の質問に対しまして市長から策定を検討される旨御答弁をいただいておりますけれども、局長からしっかりと市民防災憲章策定に当たっての決意をよろしくお願いいたします。


◎(鈴木消防局長) 


安全・安心を実感できる防災都市ヨコハマの実現に向け、市民の皆様と行政が一体となって取り組んでいくことが非常に重要だと思っております。


そのためには、市民の皆様の自助、それから共助に対する意識の高揚ですとか行動が不可欠となってまいります。市民防災憲章は、これらを強力に推進する上で非常に有効なものだと考えておりますので、策定に向けしっかりと取り組んでまいります。


◆(草間委員) 


力強い答弁、ありがとうございました。ぜひお願いいたします。ぜひ市民防災憲章を通じて市民の皆さんに自助、共助の大切さを共有していただきまして、市民文化の域にまでこれを広めていただきたいのです


。安全・安心が実感できる防災都市ヨコハマの実現に向けて地道な取り組みをお願いするとともに、これはただつくるだけではやはり意味がありませんので、魂を込めないといけないと思うのです。


その策定に当たってはいろいろなプロセスが考えられると思いますので、いかにこの市民文化になれるようなというところで、プロセスもよく考えていただいて策定をしていただきますようよろしくお願いいたします