くさまです。
昨日、区内の大熊保育園で、食物アレルギー誤食がありました↓
◆生後10カ月の男児にアレルギー食、都筑区の市立保育園で/横浜
2013年4月25日 神奈川新聞
横浜市都筑区は24日、同区仲町台の市立大熊保育園(八巻利恵子園長)で、乳製品アレルギーの生後10カ月の男児に、一般児用のミルクで作ったクリームシチューを食べさせる事故があった、と発表した。男児のアレルギー症状は1時間ほどで収まり、健康状態は安定しているという。
同区こども家庭支援課によると、同日午前10時50分ごろ、調理員がクリームシチューを作る際に専用のミルクと一般児用ミルクを間違えて使用した。保育士が男児に一口食べさせたところ、口の周りやあご全体が赤くなったという。
保育士はすぐに食べさせるのをやめ、園長が保護者に連絡。病院には行かず様子を見ることにしたところ、約1時間後にアレルギー症状が収まったという。
同課は「今後は代替食ではなく、アレルギーの元を取り除く除去食を提供することで再発防止を図る」と話している。
報道ではよくわからないので、横浜市の発表資料を見てみますと↓
◆都筑区の市立保育園における食物アレルギー誤食について
市立保育園の給食で、誤って食物アレルギーのある園児に一般児用の給食を提供してしまいました。
1 事故の概要
(1) 発生場所
大熊保育園(都筑区仲町台3-6-6)(園長:八巻利恵子 園児:133名)
(2) 発生日時
平成25年4月24日(水) 午前10時50分
(3) 発生状況
乳製品除去対応をしている0歳児クラスの園児Aさん用の代替食として、専用のミルクを使用したクリームシチューを調理する際に、誤って一般児用のミルクを使用して調理してしまいました。
保育士が代替食であることを確認してAさんに1口食べさせたところ、口の周りからあご全体が赤くなったため、直ちに食べさせるのをやめました。
(4) 当日の献立
おかゆ、ミルク、クリームシチュー、ゆで野菜
2 事故後の対応
10:52 直ちにAさんの健康観察を行いましたが、約30分後には赤みが引き始め、約1時間後には収まりました。
11:05 園長からAさんの保護者の方に連絡を取り、電話にて状況の説明と謝罪をしました。
その後、Aさんの健康観察を続け、
11:30、13:00、14:00 Aさんの保護者の方に経過を報告しました。
17:00 Aさんの降園時に、保護者の方に園長と保育士が改めて概要を説明し、謝罪しました。
19:00 Aさんの保護者の方に連絡を取りましたが、健康状態は安定しているとのことでした。
3 事故原因
代替食として、Aさん専用のスティック型ミルクを牛乳の代わりに使用して調理する際に、誤って一般児用のスティックミルクを使用してしまい、調理員同士の確認も漏れてしまったことが原因です。
4 再発防止策
(1) 再発防止のため、今後は代替品を使用した「代替食」ではなく、アレルゲンを除去する「除去食」を提供することとします。
(2) 決められた手順を全職員で再確認し、しっかり守っていきます。
(3) 区内市立保育園4園に情報提供し、注意喚起を行います。
「調理員同士の確認も漏れてしまったことが原因」と横浜市も発表していますが、今回のケースはまさに調理現場の確認ミスだと思います。
また、こういったケースが起きた場合は、保護者の方への連絡に加え、迅速に医療機関に連れて行ったほうがいいと思います。
保育士の皆さんも、アレルギー患者の専門家ではないと思いますので、素人の健康観察はあまり意味がないです。
命に別状がなくてよかったですが、再発防止は区内だけの問題だけでなく、全市的な問題です。
昨年は東京で不幸にも死亡事故がありました。
教育現場での事故が多発しているので、自民党は、国によるアレルギー疾患対策を強化する対策基本法案をまとめたところです。
教職員への研修などを盛り込んだほか、国に基本指針の策定を義務づけています。
正直、食物アレルギーは僕もあまり詳しくありませんが、恐らく多くの若い先生方も知らないと思います。
特に横浜は年間教員800人採用時代が続いていますので、最低限「知らない」事態を防ぐことが必要です。