くさまです。




都筑のくまのルーキー日記




1ヶ月くらい前、お電話で




「学校給食に福島で被爆した牛を使っているからどうにかしてください」




というご相談をいただきました。




確か3回くらいこの内容のお問い合わせをいただきましたが、役所に確認しましたら




「学校給食の食材は市場に流通しているものを買っているから




市場に流通しているものは出荷の際に測っていて安全なので




大丈夫です。」




という答えでした。






ところが5日になって、




放射性セシウムに汚染された稲わらを食べた疑いのある




福島、宮城、岩手県産の牛19頭の肉が、




市内の小学校127校(約6万7000人分)の給食に使われた可能性があると発表されました。




そして実際都筑でも使われていました。




■平成23年4月19日 ハッシュドビーフ(40g)




牛久保、荏田、荏田東第一、荏田南、北山田、すみれが丘、茅ケ崎、茅ケ崎台、茅ケ崎東、都筑、つづきの丘、中川、中川西 (福島の牛)




■平成23年4月27日 チリコンカーン(25g)




牛久保、荏田、荏田東第一、荏田南、北山田、すみれが丘、茅ケ崎、茅ケ崎台、茅ケ崎東、都筑、つづきの丘、中川、中川西 (宮城の牛)




横浜市の説明では




仮に、暫定規制値(500Bq/kg)の2倍である1,000Bq/kgの放射性セシウムが検出された牛肉を、




40g食べた場合の人体への影響の大きさは、




国際放射線防護委員会(ICRP)が示す数値(経口摂取・8~12歳)を用いて計算すると、




1,000Bq/kg × 0.04kg × 1.2 × 10-5 = 0.00048mSv




となります。




この0.00048mSvという値は、




約100回摂取して、胸のX線検査(1枚)の人体への影響である、




約0.05mSvと同程度となる値であり、健康に影響を及ぼすものとは考えられません。




ハッシュドビーフ100回食っても、レントゲン1回分の放射線量ということなのですが






僕がこの放射線問題で一貫して問題視しているのは




情報時代における「情報」危機管理の在り方です




数値の高さ低さの評価は専門家に任せるとして




学校給食における大都市横浜の認識が




震災から5か月弱、




「市場に流通しているものは大丈夫」で済ましていたこと




に大きな問題があります。




どんどん進む情報時代は、




老若男女・小学生の子供でさえも、携帯端末1つで




twitterやインターネットから、




本当も嘘も含め多くの情報を手に取ることができます。




専門家から発信されるものも含め多くの情報が飛び交う中で、




子どもたちや保護者の方々が




学校給食に不安を持つことはいたって自然です。




横浜市は飛び来る放射能をとめることはできません。




ですから




横浜市が今唯一できること




そして、情報時代の行政の危機管理は、




的確な情報を迅速なタイミングで出していくことにあります。




勿論、放射線測定するのにも公表するのにも




予算や人がかかりますが




それは今後、放射線問題だけでなく違う問題でも絶対起こります。




情報時代に対する行政コストを本気で認識しなければいけません。




この問題が処理されないのには、おそらく世代間ギャップが要因としてあります。




政治も行政も、もはや何も隠せない。




それより、積極的に情報を提供していくスタンスに、




役所と政治の体質を変えていかなければ、抜本的な解決になりません。




これはおっきな戦いです。




でも必ずやらなければいけない問題です。




ペーペーだけではどうにでもなりませんが




志ある先輩・同僚とともに




へこたれず取り組んでいきます。




ここをなおさなきゃいけないという具体策、議会の動きもありますので




追い追い発表していきたいと思います。