くさまです。


都筑のくまのルーキー日記


今日、横浜市教育委員会は


来春から市立中学校149校で使う歴史と公民の教科書について


「日本教育再生機構」のメンバーらが執筆した育鵬社の教科書を採択しました。


間違えが多く、年表を他の教科書から盗作したことを謝罪した


自由社の教科書は採択されませんでした。


盗作や記述の間違えが多すぎる教科書を使うなんてとんでもないことで


なによりです。



今回から全市共通の一括採択に移行したので


4年間で10万人以上の生徒が使う教科書になりますが


それだけに、教科書の歴史観を巡り、右も左も複数の団体が


今回の育鵬社教科書の採択、不採択を求めて運動していました。



今日の採択の審議は公開で行われ、


教科書内容を評価する市教科書取扱審議会の答申を受けて、


教育委員6人の記名投票で、


歴史、公民ともに4人が育鵬社を選び、2人が別の発行会社の教科書に投票しました。



行政や議会とは独立された教育委員にも


教科書採択に対し、各団体からいろんなアプローチがあったようですし


ペーペーの僕のところにも


何故か、在日韓国人の皆さんの団体から、


育鵬社・自由社の教科書を採択しないようにという手紙がきました。


韓国大好きですが、


今回の行動は意味が分かりませんし


謹んでいただきたいと心から残念に思いました。


在韓の日本人団体が、こんなことしますでしょうか?


意見を持つことは自由ですが


団体意志を表す方法として度を超えています。



海外、特にアジアの国々は日本の歴史教科書の採択に注視しています。


報道によると、四川省成都市の地方紙、天府早報は、


横浜市で採用されれば5年間で約10万人の中学生が同教科書を使った授業を受けることから


10万人の生徒が毒される」との見出しをつけて報じたとのこと。


日本の新聞が中国の教科書に対してそんな報道しますでしょうか。


過去の戦争の問題、中国の方々が持つ感情も分かりますが


だからと言って余計なお世話で


逆に中国にマイナスだと思います。



台湾メディアNOWnewsは3月31日、


日本の教科書検定で尖閣諸島(中国名:釣魚島)を


「日本領土」とする記述があったことについて、


「各国が東日本大震災に対して愛を示し、


日本が緊急事態を乗り越えるよう支援してきたが、


このような時にも日本政府は中国や台湾、韓国、ロシアの感情を害する選択をした」


と批判したとのこと。



いろんな視点から意見を言うのは誠に結構ですが


福沢諭吉の「多事総論」信奉者である僕としては


教科書問題が健全な「多事総論」となっているのか


疑問を持っています。



自民でも昔の区分でゆう「リベラル」寄りと自分で思っている僕ですが


いわゆるリベラルな団体の方々も含め


採択をめぐる運動、そして教育委員による採択が


健全な多事総論になるように


みんなが守ろうとしなければ本当にもろい民主主義を


議員という立場で下支えしていきたいと思います。



何より、12月には


教科書採択の権限を持った


新たな教育委員を議会で承認する場に


僕らは居合わせます。


未来への責任から逃れることはできません。


なおさら


多事総論 の精神が必要です。