都筑のくまのルーキー日記

くさまです。


議会の定例会が終わっても


連日登庁し、勉強会を続けています。


今日は、横浜市こども青少年局との意見交換の中で


昨年から僕も見えないところでちょこっと動いていた


「新生児タンデムマス・スクリーニング」の事業が


どう横浜市で実現されたか話をしました。

ちなみに新生児マス・スクリーニングとは


新生児の指先をチクッとして血を取って


血液検査をして先天性代謝異常症を調べる検査です。



昭和52年に全国一斉に始められました。


今までは6つの疾患を対象に実施していますが


これまで数万人のお子さんの疾患が見つかっており、


治療し、健やかに暮らしています。


タンデムマス・スクリーニングは、


この新生児マス・スクリーニングの新しい方法で、


従来の6疾患に加え約20の疾患の発見が可能なんです。



このタンデムマスを普及させるため


救える子どもを救うため


先天性代謝異常症のこどもを守る会


の皆さんが、


熱心に、かつ非常に効果的な動きをしました。


タンデムマスを横浜市で予算化するまでの動きをみることで


他の方々にも参考になると思います。

■2010年4月16日

先天性代謝異常症のこどもを守る会
と横浜市長とのランチミーティング

※林市長の心が動きました。



■2010年12月16日
横浜市会で新生児マス・スクリーニング事業の充実を求める意見書 を議決

※市長と共に市民代表である議会の総意としてやったことに大きな意味があります。


■2011年2月10日
本会議での市長発言
基本政策1 子育て安心社会の実現

先天性代謝異常症等検査については、市民の皆様のお声を直接伺い、23年度下半期から、従来の方法に比べ、多くの疾患が発見できるタンデムマス法とします。


ここで、こども青少年局23年度予算に計上!


先天性代謝異常症等検査事業<拡充> 74,366千円

発見や治療が遅れると、発達遅滞などの障害や命に関わるような症状になることがある先天性代謝異常症等の疾患について、より多く早期に発見できるように新たにタンデムマス法を導入します。(実施見込件数:30,073件)


■20011年3月18日

横浜市会で予算議決。決定!


林市長とのランチミーティングで直訴してから約1年で


議会を動かし、当局を動かし


財政難の中でも7000万円の予算が新規で計上され、決定されました。



決定するまでの1年間


守る会の方々をはじめ、議員を含む多くの方々が


見えない中で、根気強く動いています。



林市長に直接訴えるという「初動」が素晴らしかったことと


予算の議決権を持つ議会を巻き込んだことは


非常に有効だったと思います。



守る会の方々の動きと成果は


市民からのボトムアップによる活動での政策実現の中では、


最速の部類に入ると思います。



議員1人では足りませんし、市長単独でもできなかったかもしれません。


1つの政策を実現させるためには


根気強い多角的なアプローチが必要です。


これからも根気強く頑張ろうと思った


そんな1日でした。