くさまです。



昨日は、高校の同級生で

一級建築士事務所「秋山立花」の代表、秋山君(ぼうず)と



ひとり親家庭・再婚家庭(ステップファミリー)における様々な支援活動をしているNPO法人WINKの新川てるえ理事長をたずねました。

http://www.npo-wink.org/



顔を見て最初は信じてくれませんでしたが、

同じNPOで理事をされている娘さんと僕と秋山の年齢が近いこともあり

温かく迎えてくださいました。



秋山君は、一級建築士でありながら社会問題に切り込む「結構やるやつ」で

自身の問題意識から、

シングルファザー・マザーが入居でき、保育施設を整えているシェアハウスをつくろうと活動しています。



2008年から3年間、

シングルマザーの生活を支援するコレクティブハウス「マミー+ハウス」の運営実績がある

先進事例として、WINKさんに話をお伺いにいきました。



私も私で、「ひとり親問題」に昔から関心があります。


周りにそうゆう境遇の人が多いというのもあります。


また両親が公立学校の教師で、しかも父親は校長、母親は横浜市の現役教員ですので、

昔から、夫婦喧嘩や愚痴をこぼすたびに、今の教育の現場の不満等が爆発するのですが


物心がついてから20年間、散々親の教育議論を聞いてきた立場からいえば、

今の教育現場、かなり「家庭のひずみ」におかされていると思います。



特に母の学校は、本当かどうか、4,5人に1人の児童の親が「ひとり親」で

そのうちのほとんどが生活保護受給者らしいのですが、


ひとり親の児童とそうでない児童の教育格差の問題を母は大変憂いていました。


ひとり親家庭の経済的な問題、就労の問題、子どもの教育格差の問題、親と子どもの心の問題


この問題、ひずみは、しかも、連鎖し「遺伝」する率が高いそうです。


数年前に「見えない虐待」という本を読み偉そうに書評を書きましたが、

虐待も遺伝率が高いんです。


『見えない虐待』

http://www.book.janjan.jp/0710/0710040425/1.php



僕も、新川さんのおっしゃるとおり、

家庭環境に左右されず、

すべての子どもたちが健全に健やかに夢を持って育つ世の中へ

日本はそこを目指さなければいけないと思います。


この教育格差の問題は、日本の国力の基礎力にかかわる重要な問題です。


その視点で、僕は「ひとり親問題」に取り組みます。



さて、秋山くんが計画しているシェアハウスですが

実はWINKさんも、今年事業撤退してしまうほど、問題は複雑らしいです。



新川さんも当初、シェアハウスにおけるシングルマザー同士の助け合いを期待していたそうなんですが、

結局はつまらないことで喧嘩が多発してしまい

「収入が安定しないと気持ちが安定しないので、助け合いができない」

ということらしいのです。


支援をうたってシェアハウスを建てるよりは、

保育施設をもった「ひとり親」でも入居できる物件をつくったほうがいいとのことで、

そこでの就職斡旋にWINKさんもコラボできる可能性があるとのことでした。


頑張ろうね、秋山。



ちなみに、イサム・ノグチの母親、レオニーが映画化され

11月20日に公開されます。


離婚したのちに、イサム・ノグチを育て上げました。


最近、女性の力になんだか妙に惹かれます。


レオニー

http://www.leoniethemovie.com/



くさまは熱心な女性問題運動家ではありませんが


この国の「自由」と豊かさを追求するために


男女の機会均等を阻む障害を取り除いていきたいと思います。