良かったところを3つほど挙げますと、
まず“つかみ”。
起承転結の“起”ですね。
15年前の誘拐殺人事件。
時効を前に犯人の肉声が公開されました。
この声! この言い回し!
もしかして私のお父さん?
良いですね。
観たくなりますもんね。
次にその短さ。
95分。コンパクトです。
自然、展開が速いです。
“時効”というタイムリミットも効いていますので、
“承”や“転”が多少、というかかなり強引でも、
途中で観るのを止めようとは思いません。
ソン・イェジンさんは「白夜行」の韓国版に出ていた人で、
私が知っている数少ない韓国映画女優のひとりです。
なんていうんですかね、
フツーに綺麗なんですよね。
で、フツーに役をこなしています。
女優という職業においては、
際立った個性を放つ人じゃないわけです。
にもかかわらず、
かつてのあの韓流ブームの頃からずっと主役級なんですよね。
ナチュラルボーンな存在感ってやつでしょうか。
よく分かりませんが光ってます。
「KT」
に出てました。
この人はどういうんでしょうね、
かっこよくないのがかっこいい
みたいな人ですね。
平田満さんのかっこよさ
とでも言っておきましょうか。
こちらは鈍色の光です。
この二人を中心に、
俳優陣が見せる“若干やりすぎ”な芝居。
正確に言うと、
日本人からすると“若干やりすぎ”に見える芝居。
これが良いですね。
韓国映画観てるぞ!っていう気がします。
さて、これだけ良いところが揃っていて、
“結”を見届けた後にやってくるのが、
なんかこれじゃない感
です!
もったいないですね。
いくらなんでも釈然としない点が多すぎました。
「殺人の疑惑」は、
☆1.5です。

