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クサキモさんの映画感想

映画のことなど何一つ分かっちゃいない人間が、才気溢れる人々が精魂込めて創りあげた作品に☆をつけるというイタいブログ。ホントになんも分かっちゃいませんが、映画を観るのが好きです。

葡萄畑で働く小作人の男が、
最高のワインをつくるために一生を捧げるというお話。
主人公に葡萄の苗木をくれたのはなんと、


天使。


あ~今急いでるんで、いいです。すいませ~ん。
と思いましたでしょう?
でも、


ワインが出てきたら、
まず色を見て、
香りを嗅ぎ、
口に含んでジュルジュルと。


なんて絶対にやらない私が観ても、


日曜日がきたら、
まず教会に行き、
讃美歌を歌い、
献金袋に諭吉をそっと。


なんて絶対にやらない私が観ても、


いい映画だな。
と思ったんですから、いい映画なんですよ。
多分。


何がいいって、
天使がしょぼい!


あからさまに作り物の羽背負ってます。
ランドセルみたいに。

どう見ても大人なんですけどね。


しかも言うことが胡散臭い。


しかも半裸。(別にいいんですけどね)


挙句の果てに途中で天使辞めちゃうという…


この男色の悪魔ならぬ天使は、
はたして本物の天使だったのか、
今でも謎なのですが、
実はこのしょぼさこそが、
この映画にとてもいい効果をもたらしています。


天使という寓話的な者の登場で観客が“引いて”しまうのを、
防止してくれているんですね。


あまりのしょぼさに「おいっ!」とつっこみを入れさせておいて、
いつの間にか物語に引き込んでしまう。
この辺りは、プロのやり口です。


また、映画に貫かれる宗教観も、
面倒なのでここで詳しくは書きませんが、
信仰を持たない人が観ても、或は他の信仰を持った人が観ても、
違和感を覚えにくいものだといえるでしょう。
遠藤周作さんの小説「沈黙」を思い出しました。


そんなわけで、この「約束の葡萄畑 あるワイン醸造家の物語」。
ワインや宗教に興味がなくても楽しめる映画ですが、
ちょっと気になったことがあります。


それは、
英語劇であるということ。


いや別にいいんですよ。
「グラディエーター」が英語でも。
あれは完全にハリウッドな映画ですから。


でもこの映画には、
完全にブルゴーニュの風が吹いてます。
英語は似合いません。


ということで、
☆2.5