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クサキモさんの映画感想

映画のことなど何一つ分かっちゃいない人間が、才気溢れる人々が精魂込めて創りあげた作品に☆をつけるというイタいブログ。ホントになんも分かっちゃいませんが、映画を観るのが好きです。

かの有名な「タイタニック」。
「笑っていいとも」でタモリさんが言ってました。


船は好きだけど恋愛映画は嫌いなので、
恋愛部分をとばして観たと。


さぞかしつまらなかったことでしょう。


「タイタニック」は、
船の沈没事故を描く映画としては、
どこか逃げてる感じがしますから。
恋愛映画としては素晴らしいですけどね。


その点、「タワーリング・インフェルノ」は逃げてません。
「タワーリング・インフェルノ」つまり超高層ビル火災という“地獄”
と真正面から向き合っています。


“超高層ビル”


なかなか魅力的なキーワードです。


昔仕事で横浜ランドマークタワーに行ったことがありました。




まだあべのハルカスに高さ日本一の座を明け渡すずっと前の話です。
とある会社のきれいな応接に通されると、
一点の曇りもない広い窓からは、
下界で蠢く人や車なんかがアリみたいに見えて、


ここにオフィスを構えるのってやっぱりステータスなんだろうな、
と感じた覚えがあります。


もしそういう場所で火災が発生したら……


恐ろしいですね。


何が恐ろしいって、
ステータスシンボルであったはずの“高さ”が、
一転、凶器となって襲い掛かってくる


ことももちろんですが、


権力や財力、先端技術の象徴たる場所が、
人間のエゴによって“地獄”と化す、というシチュエーションに、


多少なりともゾクゾクしている自分


が恐ろしいのです。


欲に溺れた愚かな者ども、みんな地獄へ落ちるがいい!


は行き過ぎにしても、そんなような感情ですね。


復讐するは我にあり 」でも感じたことですが、
人間の不埒な感情を呼び起こすものこそ、
実はドラマと呼ぶべきものなのかもしれません。


でも一方で、
件のエゴによって“罪なき人”の命が奪われるのもまた事実。
映画は残酷なドラマをも突きつけてきます。


いやいやちょっと待ってください。


じゃあ逆に“罪ある人”の命は奪われてもいいんでしょうか?


さっきは地獄に落ちろなんて思いましたけどね、ちょっとだけ。
本当にそれでいいんでしょうか?
因果応報だから仕方がない?


とグダグダ書いて一体何が言いたいのかっていうと、


あぁこういうことなのかと思ったんですね。


この一連の感情の動きこそパニック映画の真髄なのかと。


余計なドラマはやらずに、
恋愛なんかにも逃げずに、
ただただ超高層ビル火災に立ち向かう主人公の様子を描いているだけなのに、


人の感情が善悪の間で大きく揺さぶられる。


だからこの映画は、
パニック映画の金字塔
と謳われている。。


そういうことだったんですね!


どうなんでしょうか。
これだけの文字数を使ってこのチープな自己解決。


でもいいんです。
きっとそういうことなんです。


ポール・ニューマンとスティーブ・マックイーンという
大スターを主役に据えておきながら、
二人のキャラクターの背景もほとんど描きません。


質実剛健なストーリーです。


ただ2時間45分はちょっと長いですね。
「タイタニック」には、かないませんけど。
☆2つです。