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クサキモさんの映画感想

映画のことなど何一つ分かっちゃいない人間が、才気溢れる人々が精魂込めて創りあげた作品に☆をつけるというイタいブログ。ホントになんも分かっちゃいませんが、映画を観るのが好きです。

「ブライアン・デ・パルマ World is yours」(洋泉社)
という本がありまして、
これは、“デ・パルマニア”を称する評論家のセンセイ方が、


ブライアン・デ・パルマ監督がいかに素晴らしいか


を説いた本なのですが、
このデ・パルマニアをして、


「デ・パルマらしいヒネリやアクがない」
「デ・パルマ史上最大の失敗作」


と言わしめたのが、
本作「ミッション・トゥ・マーズ」です。


でもここまでダメと言われると観てみたくなるのが人情。


毎月1回、1本借りると1本“タダ”


という某レンタル店の誘い文句も手伝って、
鑑賞に至りました。


映画の冒頭、
火星に出発する前に宇宙飛行士たちがパーティーをやっています。


そこに遅れてやってくる主人公。
参加者に言われます。
現れないかと思ったわ。
そしたら主人公が言うのです。
肉の焼けるにおいに我慢できなくなった。


「俺が来るとしらけるかと思ったけど」って。


この感じなんですよね。


“しらけるかと思ったけどやっちゃった”


デ・パルマニアではない私の勝手な解釈ですが、
“デ・パルマらしさ”って結局こういうことなのではないかと思うのです。


その心意気に宿る妙なダイナミズム。


結果として「最大の失敗作」となったわけですが、
私は好きです。


しらけたからどうだというのか。


そんなことを怖がっていたら表現なんてできない。


大事なことを“タダ”で教えてくれた1本です。
☆2つ。