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クサキモさんの映画感想

映画のことなど何一つ分かっちゃいない人間が、才気溢れる人々が精魂込めて創りあげた作品に☆をつけるというイタいブログ。ホントになんも分かっちゃいませんが、映画を観るのが好きです。

人間の脳は10%ぐらいしか機能していないらしいのですが、
これを100%にできたらどうなるのか?
というのがこの映画のテーマです。


これ、テーマとしては抜群に面白いと思うんですね。


だって、どんな代物にせよ、一応はあるわけです。
目と鼻の先というか“すぐ上”に。
で、10%の半分も機能していないであろうコヤツは、
何かにつけ私を悩ませるわけです。


だからSFにしてはやけに身近なんですね。
乗りやすいんです。


物語は、
スカーレット・ヨハンソン扮する主人公ルーシーの脳が、
ある事件をきっかけに、機能を高め出す。という話。


機能が高まるとどうなるでしょうか?


この映画には、
英語しか喋れなかったルーシーが、
台湾の人々の会話を聞くことによって、
たちどころに中国語を理解する、
というシーンが登場します。


そうそう、それそれ!

痒い所に手が届くようなシーンですね。


しかし、考えてみれば、です。


処理できる情報(知識)の量が増えたり、処理スピードが上がったり、
というのは、人間の脳をコンピュータに置き換えて想像しているだけの話であって、
実際はそんなもんじゃ収まらないのかもしれません。
リュック・ベッソン監督はそう考えたのでしょう。


ルーシーの脳は、
機能が高まるにつれ、


いくらなんでもそれは……
な能力を発揮し始めます。


そういう意味では、この映画は、


“リュック・ベッソンによる人間賛歌”であるといえます。


人間の脳ナメたらいけませんよという。


物語に戻りましょう。


脳の機能は100%に近付いていきます。
できることが劇的に増えていきます。
でもそれは同時に


“人間らしさ”が減っていくことでもあったんですね……

もうこの設定に関しては、
共、、感、、
という言葉しか出てきません。


“人間らしさ”が減っていく……

そうです。
できないのが人間なのです!
できたら人間らしくないのです!


私は人間です!


大声で叫びたい衝動にかられました。


テーマ良し、設定良しです。


後半になると、
これほど共感した設定が、、
実は物語に全然効いていないことに気づき、


愕、、然、、としますが、
それもご愛嬌でしょう。


観終わった後の感想は、
「楽しかった」
となります。


が、それより何より、
この映画はスカーレット・ヨハンソンです。


スカヨハの魅力を堪能するために作られた映画、
すなわち“スカヨハ賛歌”だと言っても過言ではありません。

ちなみに私、スカヨハ賛歌って3回続けて言えません。


出だしのスカヨハは、
死体を見て、
吐いて、
うがいなんかしないまま、
敵に脅されて、
口の中がネバッこくなって糸引いて……


臭そうです。


それが、
脳の機能が高まるにつれ、
人間臭さが消え、
なんとも神々しい輝きを放って……


ああやっぱりあなたは天下のハリウッド女優だったんですねぇ。。


たとえ一瞬でも、
臭そうだなんて思ってすみませんでした。


このコントラスト(演じ分け)、見事です。


「LUCY/ルーシー」は、
☆2.5