墓地を決めたので…掛け軸と数珠のこと | 草木庵のつぶやき小屋

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COPDの患者でマスクをして歩くのが苦しいですが、野の花と触れあう散歩が大好きです。

今日は仏教や仏壇に関する話で長文ですから、興味の無い方はスルーして下さって結構です。
 
我が家の小さな仏壇には、開眼(かいげん:入魂)した釈迦如来と、臨済宗の脇侍(わきじ)の掛け軸が有りますが、我が家は曹洞宗のお寺に入檀したのですから、脇侍の掛け軸も曹洞宗のものに取り替えようと思います。
 
彼岸の前に3月4日の「功徳日」が良いかと思って、我が家の仏壇に合う大きさや仕立ての軸を取り寄せました。
 
向かって右が曹洞宗の開祖「道元禅師」、左は二つ在る大本山のうち総持寺派の派祖で、曹洞宗を日本中に広めたとされる「塋山禅師」です。
 
塋山(冠の中は玉)は「えいざん」と読むと思ったら「けいざん」のようです。

 
私の数珠は6年前に臨済宗の正式なものを購入したので、私が居なくなったら足利の甥に譲るように考えていました。
高価な物ではありませんけどね。
 
でも、念のために曹洞宗の数珠を確認したら、臨済宗と同じ紐房なので違いが分からないのです。
 
但し「四天玉」と言われる4つの小さい玉の位置は、臨済宗の数珠は真言宗や天台宗と同じで、曹洞宗は少し違います。
 
と言っても色の違う玉が使われていなければ、手に取って良~く見ないと分からないレベルです。
 
 
これが臨済宗の男性用の数珠です。
材質は(えんじゅ)を選びました。
 
 
曹洞宗の数珠は金属の輪が通っているのが特徴です。
(画像はすべてネットから拝借しました)
 
この輪が何のために有るのかは、文献などが無いので分からないとのことです。
 
良く言われているのは
  人のを表している
  仏陀の象徴である法輪
  数珠を下に置かず掛けるため
  臨済宗の数珠と区別するため
などの説が有るようです。
つまり輪について説明できる者は居ないのです。
 
また、禅宗では「悟りは自分の力で得るもの」という考えが中心のため、数珠についても他の在来仏教ほど厳格な定めはないと言われます。
 
まして、我々が持つ数珠は亡くなった人への心ですから、普通は他人の数珠を良く見ることは無いと思います。
 
ただ、ネット通販で送料は掛かりますが、別売りの「輪」が79円で有りましたから、一応注文しておきました。
真鍮にメッキですが、後から見つかった千円の物は合金なのでしょうか。
 
私が曹洞宗の葬儀に参列することは無いでしょうから息子に説明しますが、引き継いで持つかは本人に任せます。
 
 
長くなりましたが、良かったらもう少しお付き合いください。
 
仏事での焼香について紹介されていましたので、参考までに載せてみます。
 
別の表では、友人知人やその家族などの場合は、形を気にせず3回とありました。
 
また、弔問先での線香は丸い香炉の場合は立てて、箱型や皿型の場合は寝かすのが普通ですね。
ただ、浄土真宗では2つに折って寝かすようです。
 
 
もう1つ、仏壇の「お錀(りん)」について『読経の間に鳴らすものだから仏壇に合掌する際には鳴らすべきでない』とのご意見をお聞きしたことが有ります。
 
それにも宗派による考えの違いが有って、浄土宗や浄土真宗ではそのように言われるようです。
 
私などは読経をする訳ではありませんから、お錀を鳴らすのは仏様への気持ちです。
 
次のような良い言葉に触れることができました。
 
極楽浄土へ届ける祈りに邪念は無用です。
美しい音を聞いて邪念を祓うため、仏様や故人への思いを込めて、お錀を鳴らしましょう。
 
 


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