姉の家とのお別れに | 草木庵のつぶやき小屋

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COPDの患者でマスクをして歩くのが苦しいですが、野の花と触れあう散歩が大好きです。

一昨日の記事に高崎の姉の家へ行くと書きましたが、それは姉の家とのお別れのためでした。

今ではすぐ近くに人気のスーパーやホームセンター、有名なチェーンの飲食店も数多く出来て生活に便利な住宅密集地ですが、当時は今でこそ幹線道路になった近くの道路沿いに、小さな食料品店1軒が有るだけで周りは殆ど畑だけでした。 

銀行の支店長だった義兄は情報も多くて、将来の発展性を見据えていたのでしょう。
そんな所に義兄が土地を買った52年前、二級建築士の兄と建築工学を学ぶ学生だった私に、新築する住宅の基本設計を競争設計の形で依頼されたのでした。

その結果、私のプランが選ばれて建てられたのがこの家なのです。
 

その義兄も7年前の1月に亡くなってしまいました。

昨年秋の伯母と従弟の法事の後で、この家を出てマンションに引っ越す考えを姉から知らされたのですが、正直なところ本気とは思えませんでした。

一昨日の話ではこの家は建て替えて、リハビリを兼ねたデイサービスの施設を経営する甥(姉の長男)が児童向けの施設を開設するとのことで、思い出が全く消えてしまう訳では無いので少しは安心しました。
それでも寂しさは有りますけどね。


姉の家に着くとすぐに『お酒 飲んでね』と、義兄の生存中から毎年買っていたという、新潟県新発田市「菊水酒造」の「しぼりたて生原酒」を注いでくれました。

画像はHPから拝借しました。

義兄と50年暮らした家との、お別れの酒の意味だと思ったので、一杯だけだから帰るまでは残らないし、妻もお猪口に一杯頂いていました。

一升瓶に半分以上残っているのを帰りに渡されましたが、甥たちも酒が好きなのに私にくれるのは、義兄の思いも籠もっているのだと思って遠慮なく頂いて来ました。

原酒ですからアルコール度数は19度有りますが、口当たりがいいので呑みやすい酒です。
冷や酒は後から効くので寝酒に呑むと気持ち良く眠れます。


一昨年に亡くなった伯母は、亡くなる数年前から姉が増築した部屋に居て、部屋に飾る絵が欲しいと言われた妻が描いた絵も、居場所が無くなったので引き取って来ました。


「mieko」のサインが入った数少ない絵(パステル画)で、これからは私たちが伯母を偲ぶ絵になります。


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