ゾンビアス | 悲しみの果てに、死者の群れを

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『演歌・オブ・ザ・デッド』(c2005-2012りょんりょん)公式ブログ
映画の感想は、ネタバレ全開です。

※かなりdisってますので、関係者の方はご覧になられない方がいいと思います。



ゾンビ映画という理由だけで観てきました。監督は、あのザボーガー(のリメイク)の人だったので、かなり期待せずに観たのですが、センスのなさ全開なわりには、この映画ではそこそこ頑張っていたように思えます。ごっつ上から目線ですが、仕方がありません、その程度のレベルの出来栄えなんですから。

オープニングはいきなり昔のエクスプロイテーション映画っぽい始まりなんですが、まぁ、なんていうかね、タランティーノやロドリゲスのように、自分の血肉になってないんですよね。表面だけパクってるんですよ。要するに、オサレって言われる行為ですね。いえね、それでも面白かったらいいんですよ、面白かったらね……。

なんていうんだろう、予告編から受けた印象ほど、ぶっ飛んでないというか、中途半端というか。下品なんかなと思ったら、あんましそうでもなくて、それを売りにしていた予告編って一体なんだったんだろう。

主人公の女性は頑張っていたとは思いますが、無駄な頑張りだったと思いますよ、えぇ。つか、可哀想と途中から思ってしまいました。この映画で頑張ってもね、って。そう思わせてしまうのはダメっしょ。

ベクトルがね、内側を向き過ぎてるんですよ。不特定多数の内輪じゃない観客を対象としていないというか。じゃあさ、そういう上映の仕方をしてくれよなぁーって。一応、商業映画なんでしょ?

まぁ、この映画のコメディっぽい感触が僕にとって生理的に受け付けないっていう部分を差し引いても、素人に「自分で作った方がもっと面白いものを作れるよ」、なんて思わせたらダメでしょ。

あかん、かなりdisってる(苦笑)。映画をdisり過ぎだとこの前注意されたので、よいところもあったか思い出してみます。思い出してみます。思い出してみます……。

映画館では、笑いが起きたりしてて、楽しめる層は存在しているとは思います。全体の話の構成や展開のさせ方、キャラクター造形はいいとは思います。

あ、そうか。安っぽさをわざと出そうとしてるから、しょーもなくなってしもうてるんや。ビッグバジェットでそれをやっても、そこそこ様にはなるとは思うけど、低予算でそれをやろうとするもんやから、目も当てられなくなるレベルにまで下がってしまうんかな。

あ、やっぱりdisってもうてる……。