え~、この記事・・・StSqのGOEを見ることで、「そのジャッジがどういう系統のStSqを好むか」が分かるんじゃないかと思って書き始めたんですけど・・・なんか、ちょっと、違う方向へ行っちゃいました。StSqの話って、素人がどこまでつっこんで良いのか、悩むところですけどね。
とりあえず、ワールドSPでStSq上位だった、かずき・ジェイソン・エイモズ・アダム・ジュナン。この5人と、FSのStSqで上位だった、しょうま・リッツォを入れて、StSqのGOEの表を作りました。
名前欄が黄色になってるのはStSq3、それ以外はStSq4です。★の列は、9人のジャッジがつけたGOEを、最高/最低点カットなしで、そのまま足し上げた数字です。45点満点ですね。
SP→FSで続投したジャッジと、交代したジャッジがいるので、たいへんややこしいです。SPのJ1=FSのJ2、SPのJ2=FSのJ7 みたいになってます。FSの表は、続投したジャッジがつけた点数を左側に、交代したジャッジがつけた点数を右側に載せてます。縦に見ると、同じジャッジがつけた数字が並んでいます。
見ての通り、プラス5を出しまくる派と、そうでもない派がいます。
★列の数字をSP→FSで見ると、しょうま・リッツォ以外はダウンですが、これは致し方ないでしょう。演技時間が長い・ジャンプの本数が多い・ChSqありのFSでは、StSqに割ける労力が減りがちなので。←知らんけど
★列を見ていくと、「ですよね」と思うこともあれば、「アレ?」と思うこともあり・・・あらためて、GOE採点ガイドラインを確認してみました。
ここから転記↓
①エッジが深く,明確なステップおよびターン, 全身のコントロール
➁要素が音楽に合っている
③エネルギー,流れ,出来栄えが十分で,開始から終了まで無駄な力がまったくない
④創造的および/またはオリジナリティがある
⑤氷面を十分にカバーしている,あるいは,パターンが興味深い
⑥シークェンス中の加減速が十分
今回、しょうまのFSのStSqに、J2だけが4をつけました。採点ガイドラインを遵守した結果の4だったなら、J2は、④⑤⑥のうちいずれか二つを満たしてないと判断したことになります。それがどれだったのか、分かるようにしてほしいのぉ・・・。
てか超今さらだけど、GOEはプラス5までなのに、プラス要件が6個あるのはなんでなんだぜ??
6項目中5~6個を満たせばプラス5・・・この「5~6個」という遊びがあるからこそ、プラス5出す派と出さない派に分かれてるんじゃ・・・
⑤は、毛色の違う評価観点が、一項目にまとめられてる・・・?「興味深いパターン≒他の選手がやらないパターン」と捉えるなら、後半は④とカブってる気がしなくもない・・・。あと、StSq4が取れなかった時点で、①はほぼほぼNG・・・?
今季のPCS3項目化について、「なんやかんやですっきりして良かった」と思ってる私ですが・・・な~んか、このへんも見直したほうが良いような。
「⑤を分割して7項目にして、上限を上げて、すべて満たせばプラス7」とか、「それぞれの項目にYES/NOを押してく方式でGOE確定」とか・・・
・・・まあ、言ってもしょうがないから。この話はもういいでしょう。
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こっからは、個人の感想をつらつらと。
SPのStSqで、かずきがジェイソン・エイモズを抑えて1位になったのは、正直驚きでした。
かずきの★列の数字を調べたら、
GPフランス→NHK杯→全日本→ワールド
36→33→33→43
ワールドで跳ね上がりました。GOE1.89/SoP5.79で、公認PBぽいです。
ジェイソンは、メランコリーを全米にしか出してないんで、なんとも言えないんですが・・・昨季のシナーマンは、
スケカナ→GPフランス→北京個人
41→42→44
でした。ジェイソンはシナーマンが至高すぎて、ジェイソン自身がシナーマンを超えるのが難しくなってるんじゃないか・・・とは、ちょっと思います。
エイモズは
GPエスポー→ユーロ→ワールド
34→33→42
今季、ジャッジ9人の国際大会でプラス5が一つもなかったところから・・・こちらも公認PBぽいです。
このプロ、陸のダンサーとの共作だそうで。StSqの作り方が一般的じゃない感じがします。「踊りたいように踊るし見せたいものを見せるぜ!」的な。
でも久しぶりに昨季の見たら・・・
やーっぱ好きなんだよねぇ、くどいようだけど。
シナーマンとThe Question Of Uは、私の中で殿堂入りした感あります。まず曲が良い・・・いや、洋楽ほとんど知らない人間だけど、たまに刺さるのがある・・・「曲が気に入ったから」という理由でプロの評価が爆上がりしちゃうの、ない??今季だとラトデニのSPですね。
As his program is called “Englishman in NY” we asked him if he has ever been to NY: “No, unfortunatly not. I heard the chocolate chip cookies there are amazing. 😉 There are so many places I still want to see.“#DenissVasiljevs 🇱🇻 pic.twitter.com/80VhdX9zbN
— Golden Skate (@goldenskate) January 25, 2023
ニューヨーク行ったことないんかい!私もないよ('A`)
さて、アダム。
とにかく身体能力を褒められることの多い選手ですが、素人目には、
SPのStSqの運動量 > FSのStSqの運動量
で、それがGOEに反映されてる気がします。GPフランス→NHK杯→ユーロ→ワールド と見ていくと、NHK杯以外は★列の数字が SP>FS でした。
・・・で、最後に話脱線して。
2月、アダムのインストに4Lz・4Fが上がって、さいたま入りしてからも
Adam Siao hits a 4Lzhttps://t.co/1vYOLAxIYE #WorldFigure
— Jackie Wong (@rockerskating) March 21, 2023
↑で、いよいよ来るなと思ってました。
ところが、SPがアレでそれどころではなくなった・・・ばかりか、FSの構成がガッツリ変わって、5本目の4TEu3Sが失踪したのが、ただただ悲しかったです。
4TEu3S降りた~~~からの、派手すぎない音楽で期待を煽りつつ、ノーミスへ一段一段近づいていく高揚感が・・・好きだったんですよねぇ。点数はMASTERSが一番出たとはいえ、GPフランスのテレビ録画、消さなくてよかったと思ってしまいました。国別では元気になってるかな~。