一部記事で「『いつか終わる夢』はファイナルファンタジー10のテーマ曲」という記述を見かけましたが、これは誤りです。ゲーヲタ兼スケヲタとして捨て置けん(´_ゝ`)

『いつか終わる夢』は、ファイナルファンタジー10(以下FF10)の主題歌『素敵だね』をアレンジした楽曲です。『素敵だね』の作曲は植松伸夫、『いつか終わる夢』に編曲したのは浜渦正志です。

FF10の楽曲は、植松伸夫・浜渦正志・仲野順也の共作です。「植松伸夫」の名前は、ゲームを全然やらない人でももしかしたら聞いたことがあるかもしれません。FF音楽の生みの親、ゲーム業界の超有名人です。浜渦正志はドイツ生まれ、東京藝術大学音楽学部声楽科卒でゲーム業界に入ってきた人です。

浜渦作品で私のオススメは『Piano Pieces“SF2”』『Piano Collections FINAL FANTASY X』、有名どころは『アンリミテッド:サガ序曲』『閃光』『サンレス水郷』でしょうか。

検索すると権利的にNGな動画ばかり出てくると思いますが・・・権利的にOKなやつ↓

 


FF10は2001年にプレイステーション2で発売され、2013年にリマスター版が発売されました。リマスター版では音楽のリアレンジがありました。リマスター版の『いつか終わる夢』は、テンポが落ちて低音が軽くなった印象で、私の個人的意見では「微妙」です。今回ショーで使われたのはオリジナル版と思われます。分かってるなぁ、って感じ。2015年発売のプレイステーション4向けリマスター版では、BGMの新旧切り替えができるようになったらしいです。

さて、クラシックTV ゲーム音楽の巨匠 植松伸夫の世界の中で、「『ザナルカンドにて』はもはや古典」というようなことを、清塚信也が言っていました。『ザナルカンドにて』は、『素敵だね』と双璧をなす、FF10の超重要楽曲です。

 

※きよりんアレンジ入ってます

ゲームを始めたプレイヤーが最初に耳にするのが『ザナルカンドにて』です。ザナルカンドというのは、まあ大昔の都市遺跡みたいなもんです。

ゲームを後半まで進めると、もう一度この楽曲が流れます。その時プレイヤーは、「何がどういう状態になって、主人公一行はザナルカンドへ来たのか」を理解しています。主人公たちは夕暮れのザナルカンドで、今までの旅を振り返って、長い長い思い出話をします。そして日が暮れて、もうそろそろ、行かなきゃ・・・ザナルカンド遺跡の深部へ・・・という場面でかかるのが、『いつか終わる夢』です。

FF10をプレイして、FF10に好意的な印象を持ったプレイヤーのほとんどが、この『いつか終わる夢』から強烈なインパクトを受けるでしょう。

一つ注意しなくてはならないのは、FF10における「夢」というタームが、一般的な「夢」とは違う意味合いで使われることです。「夢」とは何なのか・・・それが明かされるのは、ザナルカンド遺跡の奥で真実にたどり着くより、さらに後のことになる・・・

なんだか宣伝みたくなっちゃいましたが、私自身は、FF10を「名作だ!」と激賞するクチではありません。FF8・9で浮上した諸問題を解決し、すっきりまとめたという点は評価できると思います。浜渦氏の楽曲はどれも良いんですよねぇ。サガフロンティア2(同氏が楽曲を担当した1999年発売のゲーム)をリアタイで遊ばなかったこともあって、色々衝撃を受けました。

しかしFF10、最近追い風吹いてますね。今度は歌舞伎になるそうで。おとわっかの話はやめろおおおおお