おはようございます。だんだん涼しくなってきて、今年もあと3ヶ月弱で終わりだなんて、毎年時の流れの速さを感じます。


 去年も今年も新型コロナウィルスに右往左往させられてますが、猛威を奮っているデルタ株も少し減少傾向になっています。 もちろん感染対策はまだ必要と思っていますが、もうひとつ対策しなければならないのは体重管理、生活習慣病予防と改善です。


 新型コロナウィルス感染の重症化リスクにはBMI30以上、糖尿病、高血圧症などがあることはだいぶ知られています。 糖尿病には原因がわからなかったり、先天性の1型糖尿病と、食生活や運動不足などが引き鉄となる2型糖尿病があります。 自分の努力でなんとかなることだったら今から予防して、重症化を避けたいものです。


BMIはBody mass indexの略で、体重と身長から割り出せる、世界共通の肥満度の指標です。健康診断の結果にも出てきますね。最近はBMIで検索すると、自分のデータを入力するだけで答えを出してくれるサイトもあるので便利です。


計算式は BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)です。


22あたりがちょうどよくて、25を超えると「肥満」30を超えると「重度肥満」と定義されています。


BMIが30以下だからといって安心なわけではなく、25以上の方は改善の必要性があります。


「肥満の解消」は前橋温泉クリニック 開業以来のテーマです。

 私はもともと整形外科医ですので、体重過多による膝痛、腰痛、股関節痛の患者さんをたくさん診てきました。「体重が落ちたらその痛みなくなるかも」と常々思っていたものの、勤務医時代はどうすれば健康的に体重体脂肪が落とせるのか、きちんとした知識がありませんでした。出産などを機に開業することになり、抗加齢医学の勉強をしていたこともあり、肥満の解消、予防と生活習慣病の予防改善を目標にした、「ダイエット外来」をやっているクリニックを作ることにしたわけです。


 そもそも肥満はもともと万病のもとです。前述の腰痛、膝痛などの痛み、糖尿病、心臓疾患、高血圧、がんなどが有名です。そして不眠やなんとなく調子悪いといった原因のはっきりしていない症状も体重がおちると改善することがあります。そして最近のコロナウィルス感染です。 今までは健康診断で「あと◯Kg落としましょう」なんてお医者さんに言われても、「それはわかってるけど、特に困ってないし」とか、「ダイエットは明日から」(←これはワタシのことです。)なんて言って後回しにしてきましたが、今や死活問題です。BMI30以上だと、コロナウィルスに感染したら死んでしまうかもしれない。25以上でも重症化してしまうかもしれない。というのが現実です。脅かすようですが事実です。


それについて厚労省もデータを出していますが、細かくて見づらいので北里研究所の記事を貼っておきます。

こちらをご覧ください。


というわけで、


今こそ痩せるときなのです!


久々に赤文字登場させてみました。


ウィルスは変異を繰り返すのでまた感染者が増える時期は来るかと思います。よく言われていることですが、コロナウィルスがいなくなることはないでしょう。インフルエンザだって絶滅していません。罹っても重症化しないことが重要です。それが予防できるなら頑張った方がよいですよね。


前橋温泉クリニックでは医療機関専用のInBody(体組成計)で現在の体重、体脂肪率、部位別の筋肉率、水分量などを測定して現状を把握します。


もう少しお手軽な体組成計もあります。


まずは現状把握から。


食事の記録を書いてきていただき、それに対するアドバイスや、や運動のアドバイスなどを行います。採血で異常が見つかった場合は必要に応じてお薬も処方します。


15年やって来ていることですが、これから体重を落とそうという方に伝えておきたいのは、


食べて痩せる食べ物はない!


痩せる薬はない!


ということです。


 何を食べて、何を食べないのかが重要です。

漢方薬やサプリメントも処方しますが、飲めば痩せるわけではありません。便秘や浮腫の解消、腸内環境の改善など、あくまでもダイエットの手助けです。


それを理解したうえで、ひとりひとりに合った方法で、健康を損なうことなく体重、体脂肪率を減らして筋肉を維持する、または増やすことが必要です。


 冬になると運動量や代謝が落ちるものです。外出もあまりしない人も多いでしょうから、今こそ正しい智識を持って食事、運動、そしてストレス解消に努めたいものです。