毎日が笑顔いっぱいで心も体もいつも元気だった日々が

少しずつ崩れ始めたのは

3人目を出産してしばらく経ったあたりからだった。




待望の3人目。


子どもは3人授かれたら良いね、と

なんとなく夫婦でずっと思い描いていた事が叶い

子ども達3人の姿が本当に可愛かった。




まだ夜の授乳も数回あり、睡眠がまとめて取れない時期に

夫の異動が決まった。





まだ数ヶ月の末っ子が居ながらの

上2人の転校、転園、引っ越し作業。


その日1日を無事に終えるだけの毎日なのに

今そんな事が出来るだろうか。


距離的には

夫だけ異動先に引っ越してもらい

週末に帰ってくるのも難しくはない距離。



悩んだのは一瞬だったように思う。




一緒に行く。


家族一緒が良い。




自分で

そう決めた。






そこからの数週間は

末っ子を常に抱っこひもで抱っこした状態であちこちに電話をかけ市役所に行き

駆け回った。




たくさんの人が

お別れ会を開いてくれたり

玄関先まで会いに来てくれたり

上2人を預かってくれたり

たくさん力を貸してくれた。


最後の最後まで協力してくれて見送ってくれた。




数年住んだ大好きな土地を離れ新しい土地に向かう車内の事を鮮明に覚えている。


夫にも子どもにも気付かれないように

私は泣いた。




とにかく無事に引っ越し作業が終わった安堵感もあったが

でもとにかく

その土地と大好きなみんなと離れるのが

たまらなく寂しかった。

ずっとここに居られたらな

と思った。




でも子ども達もそれぞれ大好きな友達とお別れをしたのだ。

私が笑顔でいないと。


大丈夫大丈夫。


今までだってどの土地でも楽しくやってくる事が出来た。

私は大丈夫。

私達は大丈夫。












新しい土地での生活が始まった。




異動の前後は

夫は引き継ぎなどで仕事がさらに忙しくなり

家には寝に帰るだけの状態になる。




転校、転園の手続きは私が全てやった。



真ん中の子は年齢的な事もあり

あっさり新しい幼稚園に溶け込んだが

上の子は、前の土地の友達を思い出して寂しくなってしまったり

学校の雰囲気にも馴染めないような感じがあった。




元気の無い顔で登校する姿。


トボトボと1人で帰宅する姿。




ほんの数週間前までには

家にいても遠くから元気な笑い声が聞こえてくるくらいだったのに。




しばらくして

上の子がしくしく泣いた日があった。




前みたいに友達と学校でも帰ってきてからも遊びたい。でも今はそういう友達がいない。

前みたいにしたい。引っ越さなければ良かった。


そのような事を

目に涙を溜めながら話してくれた。




迂闊にも私も泣いてしまった。




お母さんも寂しいよ。○○は楽しかったよね。でも○○に引っ越して直ぐの時も1人も友達が居なかったのにあんなに友達が出来て楽しくなったんだから、ここでもきっと大丈夫だよ。




子どもに言っているようで

自分に言い聞かせているようだった。







小学校でも幼稚園でも

人間関係全てゼロからのスタート。


地区の繋がりのようなものも多くある場所だった。



なんだか家にいてもリラックス出来ず常に気を張っていた。



夜は途切れ途切れの睡眠に

上の子の事が心配でさらに眠れなくなってしまったり。




頭がいつもぼーっとしていて

時折り物凄く寂しくなる時も出てきて

自分が少しおかしくなってきているような感覚があった。