じつは最近、知人がある事件の容疑者となった。
その人と私とは、数年前にある仕事で一緒になって、徹夜をしたことがある。言ってみればただそれだけの仲で、友と言える間柄ではない。知人、という呼称がもっとも適当だろう。

それでも、彼の力になりたいと思った。世間がどんなに彼をあしざまにののしろうと、自分は彼の味方であり続けるだろう。知人が窮地に立たされていることを知ったとき、誰にもそんな感情が起こるのだ。

自分は冷酷な方だと思っている。義理人情に薄い方だと思っている。そんな自分にも、そんな感情が起こるのだ。

そのような経験をしたから自信をもって言えるんだ。

人非人は、おまえらだよ。