映画「スーサイド・スクワッド」観てきた。
公開後の不評も聞いていたけど、それでもなぜか楽しめると思っていた。
面白くないけど好きとか、そんな評価になるんだと信じてた。
まさかこんなにワクワクしないとは。
エンドロールが流れた途端に携帯を光らせる人の頭を引っぱたきに行きたくなるくらいつまらなかった。

なんで、なんでこんなことになってしまったんだ。
デヴィッド・エアー作品が好きで、これはまさに彼の得意分野の映画じゃないかと思ってたのに、どうして……なぜ……。

良かったとこは、フラッシュが出てきたとか、第二次世界大戦の話はワンダーウーマンでやるやつかなとか、エンドロール後の場面とか、そういうシリーズの繋がりが見えた部分。だけ。

しかし、なんでその部分が面白かったんだろう。
おれはまだDCEUに期待しているのだろうか……。

・デッドショット
面白くなかった原因はやはりウィル・スミスってことになるのかな。
彼の出演が決まると大幅に彼用に脚本を変えさせられるというウィル・スミスの法則は、アメコミ大作でも避けられなかったようだ。
最初の狙撃シーンはいいとして、次で早々に「ウィル・スミスは良い奴」をやって、あとはただの傭兵的な動きしかしない。
デッドショットのかっこよさがない。
もうウィル・スミスはいらない。
また出てくるのなら、ベン・アフレックは「世界で一番パパが好き」の二作目を作ることになるだろう。
「あのラッパー上がりの俳優モドキめ!」

・ジョーカー
バートン版バットマンのニコルソン、ダークナイトのヒースに遠く及ばない、ただのチンピラ。
俳優さんの問題ではなく、脚本や編集の問題。
「何をする気なんだ」という恐怖感が欲しかったのに「何がしたいんだ」と冷たい目で見てしまうことのほうが多かった。
街のゴタゴタの時にヘリに乗って現れるのは映画「ドリームキャッチャー」のモーガン・フリーマンを彷彿とさせた。
いやほんとちょっと今そういうのはいいんで、的な。
BvS、スースクとロビン殺しの話が出てるから、きっとまた出るんだろうけど、それほど楽しみにできない。

・エンチャントレスと弟
初めは最強感あったのに最終決戦で急に弱体化して、スースク程度と互角の戦い。
弟は爆弾一発で死ぬ始末。
なんだこいつら。

・スリップノット
この俳優さんはほんの少し思い入れのある人で、スースクにも出ると聞いてちょっと期待してたのに、まさかあんなすぐに消えてしまうとは……。

・エンドロール後
本編の時、バットマンは(ゴッサムシティじゃないし)ジャスティスリーグの勧誘を優先してるのかなと思ってたら、エンドロール後の映像でまだ勧誘に行ってなかったこと、さらにウェラーはバットマンの正体とJLになるメンバーを知ってたことが判明。
なんでそっちのメンバー誘うより先に悪人チーム作ったんだ。


以下、おれがスースクで見たかった場面。

スースクがエンチャントレスのもとへ進んでいると、突如バットマンが現れる。
「悪人が雁首並べて何やってる」
スースクにいきなり襲いかかるバットマン。
スースクとバットマンが本気で戦い始める。
フラッグが事情を説明しても止まらなかったが、バットマンが自分がピンチになったところでようやく「そういうことならお前たちで決着つけろ」と去っていく。