スピッツ15枚目のアルバム「醒めない」がめちゃくちゃ良い。
発売直後の高揚で最高傑作と言っちゃうけど、たぶんしばらくしても最高傑作って言う。
明るい、優しい、強い。
イメージとしては14th「小さな生き物」の実験性と、12th「さざなみCD」のキャッチーさが結びついた感じ。
初期のような懐かしさもあるけど、同時に新しい。
小洒落た感じがスピッツっぽくない気もするけど、しっかりスピッツ。
音もすごく良い。
11th「スーベニア」のぼわっとした音をピークに、どんどん削ぎ落とされて、ここまでシンプルに精悍になった。
曲の振り幅が大きくて、それでいてどれも名曲の名盤。
ただ歌詞カードだけが気に入らない。
自分が買ったのは一般流通DVD付き限定版。
右綴じで「これは好きっぽい」と思ったら、一曲目からいきなり横書きで、オゲゲ〜てなった。
しかもフォントの主張強いは、無線綴じだから真ん中見づらいは……最悪。
前作「小さな生き物」限定版の歌詞カードは素晴らしかった。
右綴じで、歌詞は縦書き。1曲1ページで、フォントの主張もなし。
あれこそ草野さんの歌詞が、っつか日本語が一番綺麗なスタイル。
「醒めない」通常盤なら歌詞カードは左綴じ・中綴じになるのかなぁ。
最高傑作アルバムの感想よりも歌詞カードの愚痴が長くなってしまったのは、自分に音楽の素養がないから。
このアルバムの素晴らしさを説明できる術を持っていない。
とにかく最高としか言えない。
ここんとこスピッツはほぼ3年周期でアルバムを出してるけど、もし次のアルバムが3年半以上後になるのなら「醒めない」は2010年代最後のアルバムに……