kurunoのブログ -9ページ目

国公立受かったどぉぉぉぉ!

後期試験受かってましたぁあああああああああああああ!!


私立と悩んだんですが


今日、国立のほうに行くことを決めましたぁ!


いやぁ、報われた報われた!


ふぅ、またこれからもがんばっていこうぅ!

true/night unlimited fate

「ふむ」

衛宮士朗の目の前にいる化け物が右手で自分の顎を撫でながら自身の納得の声を出した。

「お前は、殺人貴ではないな」

そう言うと肩甲骨あたりが変形しだし、いかにも飛び立ちそうに膝を曲げ始めた。

衛宮士朗はあわててその行動を止めようと声をかける。

「待て! お前は・・・サーヴァントか?」

サーヴァント、それは聖杯戦争における使い魔のことである。

使い魔には、それぞれの真名を持っており

去年の聖杯戦争では衛宮士朗のサーヴァントであるセイバーの真名は「アーサー」

あのイングランドの伝説的英雄のアーサー王であった。

それぞれのサーヴァントには特徴があり。

剣士、弓兵、狂戦士、槍兵、騎兵、魔術師、暗殺者のクラスがある。

衛宮士朗の目の前にいるのは、暗殺者といったところか。

剣も弓も、斧も槍も、ましてや杖など持っていない。

それならば隠しナイフ。もしくは手刀などを使う暗殺者のクラスの可能性が高い。


しかし、衛宮士朗の予想は外れる。

いや、むしろ根本が違った。

「サーヴァントが何かは知らんが、吸血鬼にとって恐るべき存在は殺人貴のみ」

この化け物は、単なる化け物にすぎなかった。

吸血鬼。文字通り、血を吸うもの。

目の前にいるのはオカルトでしかない抽象的存在の具現化したもの。

衛宮士朗は震えた。

だが、しっかりと吸血鬼をにらみ、ゆっくりと口を開いて質問をした。

「その、殺人貴は・・・人間か?」

その言葉に、吸血鬼が苦笑した。

「人間・・・か。あれは人間とは思えないが、確かに人間だろうな」

「そいつを殺すのか?」

衛宮士朗はそのまま質問を続ける。

「そのためにここにいる」

「なら、俺はお前を止める!」

―――トレース・オン

衛宮士朗の両手に夫婦剣「干将・莫耶(かんしょう・ばくや)」が握られる。

「魔術の類か。お前もわれら吸血鬼の邪魔をするのか」

「そんなもの知ったことか! 俺は人を助ける! そのためにはお前はいちゃいけない存在だ!」

間合いを詰めた衛宮士朗による夫婦剣の攻撃は、吸血鬼の鋭い爪によってはじかれる。

吸血鬼の戦闘態勢といったところだろうか。黄色い眼は赤くなり、爪は鋭く伸びてきた。

「手加減はせんぞ小僧!」

吸血鬼の左手が伸びる。0.5秒~1秒。普通の人間ならば見えない動き。

衛宮士朗は直感でよける。彼にとっては無意識の行動。

イメージを繰り返す。吸血鬼を倒すイメージではなく。常に最強の自分を。

「うぉぉぉぉ」

干将・莫耶で伸びた腕を切ろうと両手を振り上げ下ろす。

しかし、相手の腕は鋼のごとく硬い。

その事実に驚きを隠せない衛宮士朗にとって相手に隙を与えていた。

吸血鬼は膝を曲げ、足に力を込めて飛んだ。

そして、そのまま衛宮士朗の体へと突き進み、右手の鋭い指が腹を貫いた。

「がああっ」

「小僧には悪いが、これも俺達のためでね」

吸血鬼は腹から手を抜くと、ゆっくりと衛宮士朗は膝から倒れていった。

衛宮士朗の視界がぼやける。

聴覚もだんだんと機能しなくなり吸血鬼の言葉が聞き取れなくなる。

最後に衛宮士朗が見たのは、吸血鬼が飛び去って行くところであった。


「シロウ! 起きてくださいシロウ!」


つづく

true/night unlimited fate

衛宮士朗達は、朝食を食べ終わりいつも通りに登校した。

去年の聖杯戦争による被害はこの学校にもあり

窓ガラス、天井、机、椅子、壁などが破壊されており

途中まで学校が休校になっていたのだが、無事修築され

今ではいつもの生徒達の賑わった声が聞こえる。


3年生になった衛宮士朗は、進路のことについては全く考えていなかった。

多少は勉強もしているのだが、それでも周りからしてみれば

将来何になりたいのかは全く見当がつかず、そっとしておこうといった感じだった。


衛宮士朗にとっても、周りとはそんな関係でよかった。

誰にもわかってもらおうなんて思ってもいないし、正義の味方になりたいと言ったところで笑われるだけである。

ただただ、あの時の衛宮切嗣を夢見て。

――――――ガラ

「はーい、そんじゃ授業始めるわよ~」

藤村大河が教室に入ると、立っていた生徒たちが座りだした。

衛宮士朗も、立っていた生徒の一人であったのだが、衛宮士朗のみが立ち止っていた。

(な・・・)

衛宮士朗の胸が急に苦しくなる。

去年、ライダーによる結界を感じ取ったときと同じ感覚。

「ちょっと、士朗・・・?」

藤村大河は、学校では衛宮君と呼ぶようにしているのだが、衛宮士朗の異変が心配だったのだろうか呼び方が変わる。

「藤・・・村先生・・・」


何かのどにつまった感じがしてうまく言葉が出てこない。

周りの生徒もざわめいてきた。

「ちょっと、気分が悪いの士朗?」

藤村大河が、衛宮士朗に近づき背中をさする。

衛宮士朗は、小さな声で

「保健室・・・行ってくる」

と言うと教室を飛び出していった。

「はぁ・・・はぁ・・・・はぁ。なんだこの嫌な感じは・・・」

彼には異常なほど直感が冴えていた。

それは去年セイバーのマスターだったせいであろう。

魔術回路を同期してしまったさいに流れ込んでしまった故に後遺症としてこの能力が備わった。

余談であるが、彼にはもともとの直感スキルとしては高いほうだった。

後遺症のせいか、彼のスキルは限界まで引き上げられ

彼の直感は一瞬だけ未来までもが見えてしまうほどの能力となっている。

しかし、彼にとっては一瞬気分が悪くなる。つまり悪いことが起こるといった程度のもので

何が起こるかははっきりとは理解できない。


「くそ! 遠坂に知らせるべきか?」

一瞬だけ遠坂のクラスを見たが、衛宮士朗はそのまま走り続けた。

「駄目だ! こんな嫌な感じ・・・巻き込めない」

衛宮士朗は、校舎から出ると無我夢中にある場所へと走りだしていた。

走っている間にも、彼の直感が脳へと知らせる。


そして、衛宮士朗は足をとめた。


なぜなら、見えてしまったのである。


1人の影によって、100人以上の人間が虐殺されていく光景。


衛宮士朗に寒気が襲う。

「かはっ・・・・うぉぇ」

思わず道端で吐いてしまい、膝を地面につける。

「今のは・・・一体・・・っ」

力が抜けた体にムチをうち、なんとか立ちあがった衛宮士朗は、ゆっくりと・・・ゆっくりと歩き出した。

まるで、何かに取りつかれているかのように。


だが、直ぐにその足を止めた。


それは目の前に人間ではない何かがいたからだった。


黄色い目をした、灰色の人の形を模した何か。

そんな何かが、口を開いた。

「お前か。殺人貴は?」



つづく。






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