前回の続きで、カーラさんを見に行った2日目です。福山市立動物園の猛獣舎「ハンターの城」では基本的に奇数日にはメス、偶数日にはオスが出ているので、カール氏が生きていた頃のなごりで今回も泊まりがけで行きました。

 

この日もカラカルとサーバルは時短勤務。朝10時ごろ動物園に着いて、他の生き物たちを見て回ります。

ピューマのビンカーン氏。人が多いと隅っこにおさまってしまいますが、空いている時間帯なら活動的なようです。

 

さて、カーラさんはこの日も11時ご出勤でした。ドアが開いているな、と思って見ていたら、颯爽と歩いて出てきましたよ。

おみあしのかわいらしいカーラさん。手足の先は色白なのですね。

 

その後、気分が乗った(?)のか、人間用のドアの上に登ってしまったカーラさん。「カラカルいないね」と、いったんは探すも諦めてしまう人も。でもほどなくしておもむろに降りてきました。その威厳に、遠足の園児から歓声が上がるほど。

 

サーバルのディーン君も、11時に登場。なぜか出勤時にお肉をくわえていました。「いっけなーい、遅刻遅刻」みたいな感じだったのか、飼育員さんがお肉で釣って出勤させたのかは謎です。

 

ディーン君は時々鳴きます。鳴き声は「ニャー」ですが、猫のそれを太く大きくした感じです。パトロール中にも「ん~」という声を出すことがあり、かわいらしいサーバルさんです。

 

もう1枚、隅っこではないビンカーン氏をどうぞ。崖の中腹でくつろいでいました。オスのネコ科のふっくらした顔がまたいいんですよね。ディーン君やビンカーン氏にも会いたいから、やっぱり福山は泊まりがけです。

 

午後、この日もカーラさんはひなたぼっこです。12時半ごろお昼寝から目が覚めて、西側のメッシュ下に移動しました。鼻をやたらペロペロしたかと思うと、胴が上下に動いて、毛玉を吐きます。吐くといっても体調が悪いわけではなく、猫がやるあれと同じです。

 

その後はまた木箱に戻ってお昼寝をしたり、爪研ぎマットに乗って香箱座りをしたり、またメッシュ下に戻ってきて、という流れです。

 

こちらは爪研ぎマットに座るサーバルのカエデさん。この日の前の日に撮影。カラカルとサーバルが愛用する爪研ぎマットは「にゃんこの宿」というブランドで、調べてみると、でぶ猫、ぽっちゃり猫用のものだそうです。確かにカラカルやサーバルは10kgぐらいと推測されているので、ちょうどよさげです。カエデさんはギリギリ可、といったところか。

 

 

 

西日が強くなると、ひなたぼっこするカーラさんの目の黒い点がまぶたの裏に消えて、完全にアクアマリンの半目になります。迫力とかわいらしさを兼ね備えています。

太陽に当たるとワイルドさが出ますね。

 

気分が乗ったのかはわかりませんが、この日はメッシュ越しにカーラさんが鳴きました。手元の観察ノートから転記します。

 

15:40ごろ「ニ゙ャッ!」と軽く鳴く。

 

15:47ごろ「ア゜ッ!」と鳴く。その後水を飲む。パタパタする(猫ドリル)。

 

15:50すぎ、またメッシュの外に向かって「ミャッ! ミ゛ャオ」と鳴く。

 

以上です。猫よりはドスが利いているけれど、ポケモンを思わせるかわいらしい声でもありました。カラカルとはなんと不思議な生き物なのでしょう。もはやカーラさんに首ったけです。

 

そして16:05ごろ、カーラさんはご退勤されました。