つい先日、姫路市立動物園のカラカル・クルンに会いに行きました。

 

 

この日は雨。13時半すぎごろカラカル舎に着くと、ハート型の穴のある木箱におさまってお昼寝していました。目が合うとまばたきで挨拶してくれるクルンさん。律儀ですね。

 

前回、心配していたしっぽの脱毛は、良くはなっていないけれど著しく悪化しているわけでもない、といったところ。

 

カラカル舎全体を見渡してみると、オレンジボールの位置が変更されています。南側の特大爪研ぎ丸太の上に吊してありました。

 

この日は珍しく動きのあったクルン。15時台になると定位置の木箱から移動して、空中廊下の南側に座っていることが多くなりました。

 

やはり、急に接近すると威嚇が飛んできます。が、そっと近づいておとなしくしていればクルンもくつろぎモードを続行できるようです。通りがかった人々もクルンの姿を見て、「猫やん」とか「もはやヒョウや、怖い」など、それぞれの感想を口にして流れていきます。

 

 

「カラカル団子」になっていたクルン。こんな近くで見られるなんて。ファンとしては、パレードで近くまでやってきたお姫様を仰ぎ見るような気持ちです。一方で「ミートボールみたいだな」とも思います。カラカルは色や模様が地味だけれど、やはり耳の房毛が特徴的。クルンは亡き父カール氏に似て、脚の内側に薄いシマシマ模様があります。茶色一色ではないんですね。

 

 

そしておもむろに東側へ移動したクルン。網の外へ向かって「ミ゙ャーオ、ブルルルル」と鳴きました。

 

ええっ!! クルンが鳴いた!

 

いつも定位置の木箱におさまっておとなしくしていたクルンが……。3年半ほど見てきて、クルンの鳴き声を聞くのは初めてです。無口キャラが初めて喋った回、みたいな感じですね。

 

といっても別に、こちらに心を開いたとかではないと思います。雨の日のほうが、気分が乗るのかな?

 

クルンの声は、母カーラやBig Floppaのグレゴリーのような華やかなポケモンボイスではなく、亡き父カールをメスにしたような雰囲気。カールほど低いガラガラ声ではありませんが、横に広がる系ではなく縦に響く系の声でした。

 

16時20分ごろ、担当さんがバックヤードにやってきてご退勤。こちらをチラッと見て、逃げるようにしてお帰りになりました。別にクルンさんのお肉は取らないよ。やはりヒトは警戒されているんだなぁ。