日本には、会いに行けるカラカルが全6頭います。姫路、福山、名古屋の東山と攻め込んで、先日ついに三重県までリーチをかけに行きました。コンプリートの一歩手前、今回は五桂口ふるさと村編をお届けします。
三重県多気郡多気町。松阪市にほど近い、静かな町です。カラカルがいると知らなければ、ご縁がなかったであろう場所。江戸時代に灌漑用の溜池として造られた五桂口のほとりに、「五桂池ふるさと村」という複合レジャー施設があります。キャンプをしたり、地元の農作物や名物を買ったり。スワンボートにも乗れますよ。
こちらには「ふれあい動物パーク」という動物園が併設されており、「マック」という名前のオスのカラカルがいます。
サルではないよ。ばっちりカラカルです。隣にニホンザルの親子がいます。
初日、カラカルのところへ行ってみるとカラカルがいない。バックヤードへのドアが開いていたので、引っ込んでいるのかな、ちょこんと見えるのが手か足で寝ているのかな、とじ~っと見ていました。すると手前の岩からカラカルがニョキッと登場!
マック君のお出ましです。
岩と柵の間の空間が好きらしい。凛々しいお目々で、外をジッと観察しています。
目の前で急に虫が飛び立つとびっくりした表情を見せる、素朴な一面もあります。
飼育員さん方のお話によると、マック君は5歳~10歳ぐらいだそう。年齢不詳なのね……。確かに毛並みや色艶は、日本の各「カール」氏よりも若い。
猫っぽいけれど実はなつかないバックヤードでの様子や、おもちゃ導入の案など、いろいろお話が聞けて、若い飼育員さんたちが試行錯誤しながらかわいがっている様子がとても伝わってきました。
三重滞在3日目に再訪問。お昼前のぽかぽか陽気でネムネムのマック君です。彼は忍者のように上手に隠れていて見えないときもあるけれど、見えているときは猫っぽい、かわいらしいカラカル。人が前に立っていると、柵にスリスリしてくることもあります。うちの実家の猫みたいだ。
しかしカラカルのお肉愛は忘れられてはいません。昼前のお肉タイムが近づくと、バックヤードへのドアの前でソワソワ。猫が鳥を見つけたときのような「カッカッ」という声を出して、待ちきれない様子でした。
柵の継ぎ目らへんで爪とぎのような仕草をするマック君。
秋の絶好の行楽日和。キャンプらしいこともせずスワンボートもそっちのけでカラカルの観察ばかりしていましたが、久しぶりに自然を満喫できる場所で歩き回れました。すっかりマック君に愛着が湧いて、帰る時間には後ろ髪ならぬ、ありもしない耳の房毛が引かれる思いでしたよ。
さて、マック君に会ったのは三重滞在の1日目と3日目。では2日目はといいますと、ついに王手、ある意味難関かもしれない、大内山のカール氏のところに攻め込みました。
気まぐれで、放飼場へ出ていない日もあると聞く大内山動物園のカラカル、カール氏。果たして会えるのか、カラカルコンプリートは達成できるのか?
次回、乞うご期待!!