お猫2匹と一緒にに都内で暮らしてます。
お猫との日常生活をメインに、時折好きな事考えた事をエッセイ?的に書いております。
よろしくお願いします。
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こんばんは~。いつもご覧いただきありがとうございます。今日の都内は寒さが和らいで青空の広がる絶好のお散歩日和、ただし花粉付きですけど。散歩の途中で早咲きの桜が咲いてました。一歩一歩春に近づいてますね。
今日はひな祭りですね~
今日のお猫
うちのお姫猫たちはいつも通りです~。
今朝は朝からくるみちゃんの「にゃーにゃー」アピールがすごかったです。リビングのご飯の小皿がすべて空だったので、催促してたみたいです。うちはうりちゃんが1度にたくさん食べるとすぐ吐くので、少量のご飯を出しっぱなしなんです。
うりちゃんは最近ちょっと目の周りが赤くなってます。もしかしたら花粉症かもしれないです。
濡れタオルで顔を拭くんですけど、目やにが固まってかさぶたみたいになっていて、なかなか取れないんですよ。アップに耐えられない~
元気です。
以前このブログで少しご紹介したんですけど、1年前の2023年3月1日に発売された、矢野顕子・野口聡一さんのアルバム「君に会いたいんだ、とても」を再度取り上げたいと思います。
このアルバムは、全曲宇宙飛行士の野口聡一さんが国際宇宙ステーションへ行った際に「宇宙」で書いた「詩」に矢野さんが「曲」をつけた楽曲で出来上がっています。全曲の詩を野口さんが書かれているので、お二人の連名での「アルバム」という形になっています。
私は矢野さんの永年のファンですので、昨年もちろんこのアルバムを聴いておりましたが、普通のJポップの音楽アルバムとは色々勝手が違う感じがして、その時は自分の中に上手く収まらなくてとりあえず「保留状態」にして寝かせていました。先日ブログで三浦大知さんの音楽性を説明する際に、矢野さんのエピソードを書いたためこのアルバムを思い出して改めて聴き直したんです。今回は「きちんと聴けた」満足感と、「やっぱり矢野さん超すごいし、このアルバムいい」って確信を得ましたので、ご紹介させてください。
このアルバムは、普通のJポップのアルバムとは違います。「組曲・君に会いたいんだ、とても」とでも言うべきで、アルバム全体で「宇宙」という壮大テーマを描いた1つの音楽物語であるという事です。そういう意味で「オペラ」の構成に近いものがあります。また、「宇宙」つながりでいうとホルストの組曲「惑星」に、作りもコンセプトも近いと思います。
そういう物語を鑑賞するんだって事を頭の片隅に置いて聴いていただくだけで、ぐっと入り込めるというか、宇宙により近づくという感じで作品の世界観に浸れるという印象を受けました。1曲目の「ドラゴンはのぼる」で、主人公の野口さんが宇宙空間へ飛び出して、色々なミッションをこなしながら日々を過ごし、「透き通る世界」で任務を終えて地球へ還るという感動的なドラマが展開していくんですね。そのエピソードの1つ1つの「かけがえのなさ」みたいなものが全曲を通して根底にあるんですね。で、このアルバムは是非是非「静かな夜」に聴いていただきたい、できればPCでもスマホでもTVでもいいからYoutube動画の「宇宙ステーション」の船外活動の映像なんかを音なしで観ながら、矢野さんの物語に耳を傾けてほしいんですね。私は実際この通りに鑑賞してすごーく「スペーストリップ」できました。とにかく「ピアノと声」だけの、その音がまず素晴らしいんですよ。
矢野顕子さんと野口聡一さんは、対談で本も出版されていて、矢野さんの「宇宙愛」を野口さんが理解したからこそ、超多忙にもかかわらず「宇宙」で「詩」を書いてくださったんですよ、これだけでも結構すごいと思うんですよね。天下の「宇宙飛行士」さんですよ。野口さんの度量の大きさも素晴らしいと思うんですよ。
そしてさらにすごいのは矢野さんの「音楽的な力量」のすさまじさなんですね。野口さんはプロの作詞家ではないです。作詞に関しては素人の人が書いたもので、それらをアルバム1枚分14曲作曲するって「仕事としてかなり大変」って思うんですよね。心に思いついたままの「生っぽいスケッチ」的な言葉や、かなり「普通の文章にちかい」言葉は、曲の素材としてはかなり難しいレベルだと思うんですけど、矢野さんはおそらく可能なかぎり「素材」に手を加えず音楽に仕立て上げています。なので曲によっては一般的なJPOPの「曲」の形式やメロディラインからは外れた個性的な作りのものもあって最初は戸惑うんですけど、じっくり聴くと音楽的な魅力が伝わってきて、大きな宇宙空間やそこで繰り広げられるドラマが感じられるんですね。全曲を通しての起承転結のあるドラマとしての完成度も非常に高くて、全体像が把握できた瞬間「よくここまで」って感動しました。
さらに、矢野さんのピアノ弾き語りの最大の魅力である「ストーリー語り」の卓越の技なんですよ。かねてから私は矢野さんの「ピアノ弾き語り」は「音楽人情落語」だと思っているんですけど、今回のアルバムもその魅力が存分に発揮されています。言葉1つ1つが本当にきれいです。そして若いころと比べても声が衰えていない事にも驚きますし、お年が加わって益々表現力に磨きがかかっています。この豊かで美しい「宇宙の物語」の世界をより多くの人に味わっていただけたらなあと思ってます。本当に充実の意欲作だと思います。5月には「宇宙」の映像とともにこのアルバムを演奏するコンサートがあるんですけど、私は行こうと思っています。
最後に、矢野さんは大ヒット曲は「春先小紅」「ひとつだけ」というのが一般的な認識ですが、とにかく音楽への情熱が年々高まっているような活動を次々と展開されていて、驚異的なんです。ジャズピアニスト「上原ひろみ」さんや三味線奏者「上妻宏光 」さんとの共演でアルバムを作りつつ、日本人ミュージシャンとの「さとがえるコンサート」、アメリカ人との「ジャズトリオ」などと、おそらく50代以降にこんなにも幅の広い活動をしているんです。日本の「実績」のあるミュージシャンは、新作が聴きなれた「大御所芸」に寄りがちに見受けられることがしばしばあるんですけど、矢野さんにはそういう気配が感じられないです。自分の子供かそれより若い年代のミュージシャンとか、まったく異なるジャンルのミュージシャンの方々と、同じ目線で協力して「新しいもの」を作れる、そのスタンスがぶれているのを見たことがないのです。その純粋さと熱量に驚くと同時に憧れるというか、惹かれるんですね。ピアノの技術、歌う技術だけだったら、矢野さんより優れている人はゴマンといると思います。ですが個人からアウトプットされた楽曲の「音楽性」において、矢野さんは矢野さんにしか作れない美しい世界を常に作っているんですよ。私は個人的に矢野顕子さんの音楽はきちんと「研究」されるべき対象だと思っているんです。私は専門家ではないのでそこが中々もどかしいのですが、こうしてつたない文章でお伝えしているんです。
アルバム「君に会いたいんだ、とても」、ちょっと遅くなってしまいましたがレポートできてよかったです。あ、このアルバム、ソロキャンプの夜に焚火の前で夜空を眺めながら聴いたら最高ですよ、きっと。久しぶりの長文になってしまいましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
「宇宙」といえば、去年打ち上げに失敗した「H3ロケット」ですが、2/17に試験機2号機が無事に打ち上げに成功しましたね。これもたった1年でリカバリーして成功させたって、普通考えられないスピードだど思うんですよ。関係者の皆様の並々ならぬご尽力の賜物ではないかと思います。この機体には三浦大知君がアンバサダーを務める「だいちシリーズ衛星」は載っていなかったみたいですが、いずれその日も訪れることでしょう。
おめでとうございまーす!!!
いつもは推しの「三浦大知」君の事を熱く語っておりますが、「矢野顕子」さんについても言いたい事、伝えたい事はは山ほどあるんですよ。今までは少し抑え気味な感じだったんですけど、これからはちょいちょい書いていきたいなと思ってます。
今日もお付き合いいただきありがとうございました。
それではまた。