2回目の11月9日 9:46 | 13歳の娘が骨肉腫と戦った322日の記憶

13歳の娘が骨肉腫と戦った322日の記憶

2018年12月24日に突然の告知からの入院。
その日から小児癌に負けることなく笑顔と優しさを
持ち続けた中学生の記録です。父親の私の立場から
彼女の事を少しでも多くの人に知って貰いたいそんなブログです。

沢山の皆さんの気持ちです。

有難うございます。

 

9時46分。

 

2年前のこの日、

自分の人生で一生忘れられない時間を迎えました。

 

本当だったら高校1年生という

学生生活でも最高に充実した日々を過ごして

いたであろう、そんな年齢だったはず。

 

 

今年は去年は見られなかった

当時のこの日の自身のブログを読みました。

今となっては理解しがたい行動だらけ

なぜなんでしょうか?

もっと、ああしておけば良かったのでは?

もっと、こうするべきだったのでは?

 

この日が近づくにつれて

そんな事を考えながら

来望に想いを募ってみました。

 

今でも一人になると、来望の想い出を

何度も何度も想い返しています。

 

そして最後にたどり着くのは

「ごめんね・・・」という事ばかり。

 

親ってなんなんでしょうね。

そして、自分は親になり切れてない

幼稚な男性だったんだと痛感しています。

 

 

まだ、自分のすべての想いを

夫婦で家族で語り合った事はありません。

お互いがお互いを尊敬しているからこそ

まだ、話すタイミングではないのかな?と

 

弟君が姉が過ごした時間を超えてしまう日でもあります。

当時、小学生だった彼は、どういった気持ちだったんだろ?

聞いてみたくて、ちょっと話をしても

話をはぐらかす弟君。

 

まだまだ、時間が掛かるのかな。

自分も上手に話をする事もできないかも。

 

 

そんな日ではありましたが、

当時の来望の担任の先生。学年主任の先生が

家まで来て頂き、手を合わせてくれたり

 

来望の仲の良かった男子生徒が2名

家に来てくれました。

本当に心優しい子達ですね。

なかなか出来る事ではありませんから。

そんな彼達と来望の写真を比べると

一気にお兄さんになってましたね。

 

 

そして・・・9時46分を迎えました。

いつの間にか寝落ちしていた自分を

奥様が起こしてくれて

 

夫婦揃って黙祷。

 

私よりも倍の時間、手を合わせていた奥様。

私の数倍、何十倍 後悔の念を懺悔するかのように

手を合わせている姿に、

心が締め付けられます・・・

 

そして最近PCに保存された奥様のスマホの

データを見てみました。

 

 

数少ない来望との2ショットの写メ。

私が知らない来望と奥様のと

2人の時間の写真や動画を見ながら

彼女の事を想う時間。

 

募る想いは重くなるばかりですね。

 

その後は何事も無かったかのように

お風呂に入って、一緒にテレビを見て

意味なくニュースに文句を言って・・・

 

本当に凄い奥様です。

 

後何年経ったら、来望に逢えるんでしょうか

そんな事を考えながらも

日々の忙しさに少しでも紛らわす為に

これからも頑張って過ごして行こうと思います。

 

 

なんとも読み難い文章になりましたが

この日の出来事です。

数十年後にこの文章をみて

何を思うのでしょうか