闘病316日目 寝てるだけでも良いのですか? 191103 | 13歳の娘が骨肉腫と戦った322日の記憶

13歳の娘が骨肉腫と戦った322日の記憶

2018年12月24日に突然の告知からの入院。
その日から小児癌に負けることなく笑顔と優しさを
持ち続けた中学生の記録です。父親の私の立場から
彼女の事を少しでも多くの人に知って貰いたいそんなブログです。

今日の昼間は良い天気だったのか
悪い天気だったのかも知ることなく
自宅から夕方に病院に向かいます。

 

いつも通る道の景色も

何も入って来ないような

脱力感しかない中、

病院へ到着し、いつもの様に駐車場に

そして廊下を通り、

いつものエレベーターで3階へ

そして病棟の大きな扉を押し開け

右へ曲がって病室へ。

 

何日も、何度も繰り返してきた

そんな行動すら無と感じてしまうほど。


病室の扉を開けると

今日はミナちゃんが来てくれていて
寝ている来望の側に居てくれました。

 

特に何ができる訳でもなく

何かしてあげれる訳でもなく

ただ、ただ同じ時間を病室で

過ごすだけなんです。


そして薬の時間。
看護師さんが持ってきてくれる薬。

入院当初は、10錠ぐらいを一生懸命

飲んでいましたけど、

 

今では数えるほどに減っています。

そんな薬を飲むのですが
 

残念ながらすぐにもどしてしまいました。

もう体が口から取り入れる事すら

拒絶しているかの様です。
 

とにかく今日は薬は飲まなくても・・

という事になりましたが、

それって、どういう事なのかは

無知な私でも理解できました。

 

ただ、このままでは駄目なので

看護師さんと今後の方針を決めないと。

ここ数日は本当に
切迫した状態になってきています。

もう、来望の笑顔は見る事が
できないのでしょうか?

今までのように、
私にキレてもいいんだよ?
私を馬鹿にしてもいいんだよ?
私に駄目だしをしていいんだよ?
私に怒ってくれてもいいんだよ?

 

お父さんって呼んでよ

なんでも良いから
私に何かしてほしい。

なんでもよいんだよ。

最愛の娘が遠くなっている
手を伸ばせば横に寝ているのに。

 

何も帰ってこない。

 

聞こえるのは酸素マスクの中で

息苦しそうに呼吸している

来望の寝息だけ。

だれか・・・
なんとか・・

なんで?