今回相思相愛のことを書こう、と思ったのは映画・名探偵コナンの主題歌がaikoさんの歌う相思相愛だったから。この曲が解禁になる前に、主題歌がaikoさんの相思相愛という曲だと知り、ヒゲダンのことも熟知しているaikoさんがヒゲダンの曲と同じタイトルの新曲を出す、ということでどんな曲なのか、オマージュ的なことはあるのか、とても楽しみにしていた。実際きいてみると、ただただaiko節が炸裂していて、ヒゲダン感は全くなく、拍子抜けするほどだった。強いて共通点を挙げるとすれば、両方とも「相思相愛」という言葉そのものから連想するような内容になっていないということ。
ヒゲダンの相思相愛は、過去は相思相愛だったのに、という歌詞。aikoさんは相思相愛なんだけど(私は映画をみていないし内容とシンクロしているかはわからないけれど、新一と蘭が相思相愛、という解釈できいている)まるで片思いをしているかのような歌詞。いつもながら独特な切り口で描かれていて、私は好きな人に対して「あなたになりたい」なんて思ったことがないので、共感という意味では薄いのだが、共感度が低くてもいつも胸をぎゅっと掴まれるようなせつない世界観に魅了され、花火や桜の時からずっとはまり続けている。
結局、今回aikoさんの相思相愛をきいても、ヒゲダンの相思相愛をKinKi Kidsに歌っていただきたい気持ちは変わらず、そしてaikoさんの相思相愛は全く持ってaikoさんのもので誰かに歌っていただきたい、という気持ちにもならず、自分が書き続けてきたこと(ヒゲダンの曲を誰かに歌ってもらいたい、と思うこと)の特別さを再確認する機会になった。同じタイトルの曲は世の中にたくさんあって、私が小学生の時には卒業という同じタイトルの違う曲を菊池桃子さんと斉藤由貴さんが歌っていて、しかもほぼ同時に出されていたが、それぞれ違う曲として認識していたし、今回もそれと変わらないなあ、とも思った。
それでもきっと、aikoさんと藤原さんは曲名についてやりとりがあったのでは、と妄想に精を出している(異端なスターがマイブーム)。
aiko:聡くん、今度の新曲、相思相愛っていうんやけど、ヒゲダンにも相思相愛って曲あるやん・・・。
藤原:そんなの全然気にしないで大丈夫です。光栄です。aikoさんの相思相愛、楽しみです!
aiko:(歌い出す)
藤原:うわーーーー!
そんなことを考えている最中、ヒゲダンラジオライブの開催だけでなく怒涛の発表があり、未だに過多な情報に混乱しつつも、数年待った盛々アルバムが手元に届くのを楽しみに、私は異端なスター鬼リピの日々を送っている。