ChessboardをLittle Glee Monsterに! | 歌っていただきたい!

歌っていただきたい!

「歌ってみた」ならぬ「歌っていただきたい!」。
この曲をこのアーティストに、という勝手な思いを綴ります。
Official髭男dismの曲を軸に音楽への思いを放出。
いつか出るトリビュートアルバムで答え合わせできたら♪

今年リリースされた曲の中でいちばん好きな曲。Nコン中学生の部の課題曲、ということで合唱バージョンが先に世に出て、しばらく置いてヒゲダンバージョンが発表された。人生をチェスの盤面に見立てて、俯瞰で一人ひとりの人生をみるという描き方が素晴らしく、課題曲を歌う若い世代だけでなく、今も1マスの中でもがく大人の私たちをも励ましてくれる。そのマスに種をまいていて、知らないうちに芽が出て自分が通り過ぎた白黒のマスが緑になっている・・・と書きながら涙が出てきたのはこのブログを始めてから初めてのこと。今まで♪空中からじゃ見落とすような小さなマスそこであなたに会えたんだ♪のところでは何度も泣いたけれど。

 

駒の種類もいろいろあるように、人間も1人ひとり違う。前に1歩ずつしか進めない者もいれば、何マスも飛び越えてどんどん進んで行く者も。将棋もそうだけど、チェスはそのどの駒も重要でいなければならない存在。すべての人を肯定しつつ、マスの中で起きた悲しいことや辛いことも育っていつか色づく、人生はそういうものだから大丈夫と言ってくれている。離れた人もまたどこかで出会えるかも、と人の縁にも言及していて、何度きいても胸打たれる。チェスでこんなにうまく人生が語れるというのもすごい発見。消したい過去が心にへばりついて思い出すと苦しくて、ということが結構ある私には救いの文句が並んでいる。私にとっての讃美歌のようだ。

 

最近のNコンは旬のアーティストが課題曲を作っていて、これまでの曲の中ではアンジェラ・アキさんの手紙~拝啓 十五の君へ~いきものがかりYELLとかが印象に残っている。そんな曲たちのように、Chessboardも多くの人の心に残る曲になるといいな、と思う。今回中学生の部だけだがNコン全国大会の放送をみた。想像以上にヒゲダンバージョンと違った印象を受けた。合唱バージョンにない部分がヒゲダンバージョンにあるということも大きいけれど、別のものとして育っているように思った。生徒のみなさんが一生懸命に練習してからの舞台は運動部でも文化部でも同じく尊く、ファン目線としては、ファンじゃない人もみんなヒゲダンの歌を歌っている、という感動・ありがたさを感じた。

 

そんな両バージョンのちょうどいい塩梅をうまいこと表現してくれるのがLittle Glee Monsterなのでは、と思った。彼女たちもメンバーの活動休止や脱退、新メンバーの加入、と様々な試練を乗り越えて、さらに感動を与えられる歌を歌っている。歌唱力は全員素晴らしいものがあり、合唱のよさもソロのよさも両方表現できるグループだと思う。そしてMVのように自然豊かなところで歌っていただきたい。先日、仕事の休憩中、職場に隣接する公園でChessboardをきいたらいつもにも増してすばらしく思えて、緑に溢れているところできくのが正解なんじゃないかと思えたからだ。JUJUさんがSONGSで西日が当たると♪窓に西日が当たる部屋は♪とテレサテンさんのつぐないを歌い出してしまう(私も!)、と言っていたが、最近は緑を見ると♪美しい緑色♪と思う。つまり植物を見るだけで大感動に包まれる、という幸せなループができあがった。

 

書ききれない・とりとめのない・細々したことは次回。

余談だがChessboardというアルファベットの字面が好き。見た目にバランスが取れていてかっこいい。好みのフォルムの英単語💕