実家をリフォームするというので、内装の選定とエコカラットを貼る役を買って出ることにした。
エコカラットを貼る場所は3か所。
①トイレの便器のうしろ
②トイレの手洗いのうしろ
③廊下(寝室の入り口)
まずは①。
70代の両親が2人で暮らす家のトイレにしてはモダンすぎるトイレ。
来客に見せたいのか、どうしてもトイレだけは「カッコよく」したかったらしい。
パールマスク2のホワイトをトイレの後ろ側全面に。
②は壁紙や床の色と合わせたディニタのダークグレー。
③は、建具の色と合わせたラフソーンのライトブラウン。
素人がエコカラットを貼って「こうやればうまくいく」と思った結論は3つ。
1.道具は最低限で良いが、厳選すべし。
2.一番時間をかけるのは「事前準備」。
3.見切り材を使え。純正じゃなくてもいい。
素人がエコカラットDIYに手を出してつまずくのはだいたい「うまく切れない」「きれいに(まっすぐ)貼れない」「端の処理がうまくいかない」の3つ。これを解決すれば初めてでも上手にきれいに貼れる。
1と2はネットで調べればいくらでも出てくるから割愛する。私なりに「ここをおさえとけば失敗しない」と思うことがあったので、そのうちブログに書くかもしれない。それより何より、問題は3だ。
当たり前だけど、壁には寸法というものがあり、エコカラットは壁の寸法に合わせて切らなければならない。
何を当然のことを・・・と言われそうだけど、エコカラット(に限らずタイルでも他の建材でも)をDIYしたことがある人なら必ずここで"壁"が立ちはだかる。エコカラットだけに。(←こういうとこがオヤジなんだよな)
身も蓋も無いことを言うと、エコカラットなんつうのは素人は絶対に綺麗に切れない。ロータリーカッター、手ノコ、マルノコ、タイルカッター、あらゆるものを試したけど「これぞ」というものに巡り合わなかった。なにしろ柔らかくて欠けやすいのだ。手動のものはまっすぐ切れないしマルノコは勢いが良すぎて欠ける。
壁がエコカラットの寸法とぴったり合うなんていう奇跡はそうそう起こらない。壁の寸法に合わせてカットしなければならないが、切ると当然、端っこが汚い。
これを華麗に隠してくれるのが見切りの存在。エコカラットに見切りは必須。
だけど、見切り材はネットで買うにはハードルが高すぎるんだよ。長尺だから送料のほうが材料より高い。ホームセンターとかには売ってないし。エコカラットをDIYしてる人は、このあたりの問題をどうしてるんだろうね。
私は送料を払いたくないから純正の見切り材は使う気が無く、ホームセンターで調達できるもので自作して間に合わせた。
まず、寸法が10mmほど余ったところにはフィラー(間を埋める材料)として白く塗装した角材をねじこんだ。
縦長のエコカラットをさらに10mmに細く切るなんて無理!
本当なら両側に5mmずつ見切り材を入れるのが建築の本筋なんだろうけど、そんなもん知らん。見た目が変じゃなければ良い。とにかく納まれば良いのだ。
エコカラットの左端に入れてあるけど、全然違和感ないよね。
それから、ランダム貼りのディニタは、あえて両側に多めにスキマをあけて貼り、24×18mmの角材をL型に溝を掘って見切り材として取り付けた。
(L型に溝加工するのが難しいなら、角材を2本使ってL型にくっつければ良い)
見切り材をかぶせてあるから綺麗に見えるけど、隠れた部分はガッタガタ。
どうよ。端っこがガッタガタだとは誰も思うまい。
しかも見切り材はカウンターと同じ色に塗装したから、純正の見切り材よりむしろ一体感があるじゃん。と自画自賛。
ちなみにこの鏡は、母が嫁入り道具として使ってきた衣装ダンス(リフォーム後も使うのかと思ってたら「邪魔だから捨てる」ってさ・・・案外ドライだな)に付いていたものを外しておいて、ここにリユース。
おかげさまで実家のトイレは「かっこいい!」「ホテルみたい!」と好評らしい。
だけど、良かれと思って気を利かせて、内装に合わせたブラックのタオルハンガーを買って取り付けてあげたら、「今はペーパータオル使ってるから要らなかった」と取り付けた後に言われた。やれやれ。